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カテゴリ:●読
・ゴキブリだって愛されたい…虫にまつわる都市伝説について記述されている。
都市伝説というからには、ネット、また人の間の話についても広まり方などへの記述もある。 トリビア系のものが多く、章同士の繋がりはあまり深くないが、ゴキブリの生命力、虫への電気ショックなど、漫画などで引用されているものをちょくちょく思い出し、「ああ、あれのことか」となる。 タイトルのゴキブリだって愛されたい、で感情・脳の働きについて述べられている文章を期待したが、それはそう多くなかった。生物学的な見方に近い。 ただ、ゴキブリの体の中に生命維持の為の第二の脳(人間で言うなら反射神経といったところか)についての記述は興味深かった。 ・むし学…いろいろな種類の生物の生態、外見について記述されていて、興味深い。 ただし、虫にまつわるものの内多くの分野(標本、実験、解剖、食虫)について語ってもいる為、好奇心がいろいろな分野に対して向いている人向けという気がする。 虫の生殖の話などのゴシップ記事を想起するようないい感じに下品かつえぐい話から、昆虫大好きな人・昆虫集めが好きな人向けの話まで、本当に広い範囲を網羅しているという印象。 ・おとぎ話の生物学…色々なおとぎ話に登場する生物について分析している。 ネタバレになるが、蟻とキリギリスで、「本来の蟻はキリギリスを入れるか」→「死後餌としてなら…」の流れが個人的に好き。 森に住む人々が赤ずきんの「狼」だとか、赤ずきんの祖母は姥捨て山みたいな目に遭っているのではとか、結構えぐい。あと絵が小さい子にとってトラウマになる可能性が。 焦点が割とすぐに変わるが、飽きないとも言えるかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.04.22 17:46:17
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