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長押 綴

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2013.12.13
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カテゴリ:
演劇で大事なのは何でしょうか。
(結論の出ないことかもしれませんが)




私の友人に演劇部だった人が居ました。
その演劇部の後輩達が学校対学校のコンクールに出たのを、
友人と一緒に見たのが先日の話です。

ああ演技うまいなとか、小ネタ面白いなとか、声ちゃんと響いてるなとか
私は第三者の「そこまで切実じゃない」目線
かつある程度の身内目線に近い見方をしていたように思います。


その数日後、そのコンクールのことがブログに書かれているのを発見し、読んでみたところ
母校の劇について平たく言えば「コンクールに出すテーマではない」と書いてありまして


うわ……結構きついなあ、私は結構あれ面白かったんだけどな…


と思いつつ……
一方で少し納得もしてしまいました。

劇に限らず、「娯楽」かつ「物語性がある」ものすべてに言えることかもしれませんが、
「笑える」だけでいいのか。「上手い」だけでいいのか。

「テーマ」があって、それを伝えようとしている物語は、
何かしら人の心に響いたり、話し合いを喚起したり、また表立ってではなくとも、
何かしらの重大な変化を見た人に与えるんじゃないか。

コンクールで勝ち進むということは、
より多くの人に、より沢山、見てもらうことができるということになる。
だが母校の今回の劇は 演技が上手い・ユニークさを満たしている一方
「テーマ」の部分が、弱いというか伝わりにくいと言うか
場面やその場での問いかけをカラフルにし過ぎて「日常劇」っぽくなっているのではないか、
テーマが散りばめられ過ぎて、深読みする人も居ればよくわからないで終わる人も居るんじゃないか
と、思ってしまったからでした。



ただ、テーマさえぎっちりと押し出していればいいのかと言うと、それはそれで何かが違います。
テーマを伝えたいだけならば論文などでも構わないけれど、
演技が上手いこともユニークなことも、衝撃を与えることも大事なのだから
演劇だからこそ出来ること、演劇だからこそ組み合わせられるツールが必要なのだと思います。

同様に、コンクールだからこそできることというのもあるでしょう。
重いもの。長い物。練習が沢山必要な物。周りに比較するものがあるからこそ存在意義を発揮するもの。
沢山の「この場所でないとできない」もの。

それらを考えるには、
「多くの人に見せたいものを出す」
「出来るだけ多くの人が、分かることができるものを出す」
個人的にはこれを鑑みることがある程度必要だと思います。

その為に必要とされるのは「テーマ」でもあり、「衝撃」でもあり、「伝え方のうまさ」でもあります。
他にも沢山の事象が演劇の中に存在します。
そしてどれをメインに持ってくるか、どれを道具にするか。
それが、見終わったあとの観後感や演じる人・劇を書く人自身の方向性に大きく影響するように思います。



演劇で大事なのは何か。

個人的な結論を述べるならば、それは「欲求」だと思います。

テーマを出すということは見ている人に対して、ある種意見の押し付けをしているということになります。
そのほかのツールよりも遥かに生々しく、判断や見方の「人による」部分が、
より表情よりも内面へと発揮される演劇だからこそ、

どれをメインにしたいという欲求。
どれを道具にしたいという欲求。
笑わせたいという欲求でも伝えたいという欲求でも驚かせたいという欲求でも
その欲求の根源となるものが大きく深く、より多くの人を感化させることができるだけの力を持っていること。

それこそが、伝える側にとっても、伝えられる側にとっても、
「+α」を生み出すものなのだと思います。





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最終更新日  2014.09.19 00:03:56
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