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長押 綴

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2014.08.02
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カテゴリ:🔗少プリ
http://shindanmaker.com/163119






直を膝の上に座らせてみると、膝枕がいい!と言ってきたのでそのまま膝枕をする羽目になってしまった。あれから二時間ほど経過している。いつになったら解放されるんだろう。



・・・・・・ほう・・・?



サムライを膝の上に座らせてみた。少々ふてくされたような表情でいるのでどうしたのか尋ねると、
「膝に乗せるだけなのか?」と言われたのでキスをしたら満足そうに笑ってくれた。なるほど。




確実に酔っ払っているか調子に乗っているこのサムライ










・・・・・・そのままでもいいんだけど立場を交換してみた/会話文+ss↓





--------------------01





直「僕の足腰が鍛えられてきたということを証明してやる。サムライ。膝の上に来い」

ロン「えっ鍵屋崎それはちょっと・・・」

侍「な、直・・・」

直「・・・僕の膝が嫌か」

侍「いや、違う。そうではなくて、ただその、するとすれば膝枕のほうがいいというか」

直「え」

侍「あ」

ロン「お」

侍「いや違うこれは」

レイ「へぇ~♪」

侍「」



















直(あれから2時間ほど経過している。ロンは何か言いたげな表情で、レイジは下品な笑い声を立てながら退室した。全く気に食わない。
 僕はと言えば、取り敢えず手近な本を読んで暇を潰しているが)

直(まだ侍は何もしない、言ってこようとしない。ずっと同じ姿勢のまま身じろぎ一つしない。まるで竹のようだ。)






直(眠っているのかと思ったらそうでもない様子だし)

直(・・・別に、この状況が嫌というわけではないが)








サムライ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ)







------------------


・硬直+興奮+自己抑制でいっぱいいっぱいなサムライ

・直ちゃんが少し動く度(去れ煩悩!散れ邪念!)









・そのまま消灯時間








------------------02










サムライが酔っ払った。

原因は傍迷惑なことに、レイジが水だと偽った酒を渡したせいだ。











「・・・・・・」

「・・・・・・・・・」




何だ。何だこの状況は。





僕が何故サムライの膝の上に乗っている。不条理だ異常事態だ対処に困る、

これも房に帰るなりサムライが「直、膝の上に座れ」などとふざけたことを言うからだ。





ありえない、サムライの真意が読めない。ミステリアスな男だと度々思っていたがこのような意外性は求めていない。
大体僕を膝の上に乗せて何のメリットがサムライに発生するというんだ確かに手の届くところに居る、密着しているなど安心感を与える要素はこの格好にもあるがそれを求めるならば何もこんな格好ではなくてもいいだろう。

だが、酔ったサムライはいつも以上に頑固で厄介だ。立ち上がろうとする度制され、力の差を意識することになった。最初の内こそ怒っていたものの、2時間が経過した今となっては既に呆れだけが僕の心に残っている。




「・・・・・・サムライ」

「・・・・・・・・・・」


無視か。いい度胸だ。

しかしそろそろこうしてもいられない、大体この格好をするだけならともかく今現在の僕は手に何も持っていない、そのことが耐えられない。本を置いてある場所は手を伸ばしても届かない位置にある上、僕の腹の前に回されたサムライの腕のせいで動くこともできない。

「・・・そろそろ離してくれ。僕は本を読みたいんだ、今日は『寄生獣』の続きを読むつもりだ、人間に寄生しヒト社会に溶け込み生き永らえようとする生物の話だ、まだ3巻の途中なんだ。昨日他のシリーズを読破し暗記していたからあまり読み進めることができていないんだ。君が僕を膝に乗せたいという要求を否定するつもりはないが、何も今日でなくともいいだろうサムライ」
「・・・・・・たまには本を読まない日というものがあってもいいだろう」
「では逆に訊くが、君は木刀を振らない日があってもかまわないのか」
「・・・・・・・・・・・・・」



言い返すとサムライが押し黙る。
・・・本当に厄介な男だ。


「・・・仕方がない、これも相棒のつとめだ。しばらくは君の趣味嗜好に付き合ってやってもいい。
・・・だが」
「・・・・・・?何だ」
「膝の上に乗せるだけか?」
「?」
「他の事はしないのかと言っているんだ」
「・・・・・・!」

僕が口にした直後、しばらくいかめしい顔を呆けさせていたサムライが
数秒のち真っ赤に染めた顔で眉間に皺を寄せる。

「・・・な、直、それはどういう意味・・・・」
「・・・・・・その、暫く、・・・をしていないだろう」



また少し固まったサムライが、何か予想していたよりもはるかに少ない要求をされた人間のような顔になる。
まったく、・・・これでも十分恥ずかしいのだから、これ以上の要求などサムライと同じ様に酔っていなければ出来そうにないだろう。







「・・・接吻か」


小さな声で言ったのに何故そこでわざわざ言い直すこの低能、と言ってやりたかったがそれより前にサムライの顔が近付いてくる。

サムライのいつもとは違った視線が僕を射抜き、そしてーーーー




「鍵屋崎、少し邪魔していいか?」




「「ーーーーーーっ!!!」」




突然ノックの音と声が響き、あれほど頑固に密着していたのが嘘のように体が離れる。






「安田か。こんな夜に何の用だ」

「借りた本にメモが挟まっていた。もしかして君のものではないかと思って持ってきた次第だ。」
「何故一囚人の所に来る。仕事はいいのか?」
「問題ない。本日偶然この付近で小競り合いがあって駆り出され、今は後始末をして帰る所だったからついでにと立ち寄った次第だからな。」

「・・・・・・そうか、礼を言う」


扉を開け、紙を受け取る。開いてみると、恵に薦めようと思った本についての簡単な感想があった。そうだ、先日サムライが膝枕を要求してきたからその際混乱していたせいで本に挟んだままにしてしまっていたのだろう。







何故か少し満足げな安田の背中を見送り、改めて房に視線を戻すと
サムライはまだ7時だと言うのにベッドの中に潜り込んで眠っていた。


おそらく酒の効果で睡眠欲が刺激されたのだろう。

・・・・・・全く、本当に人騒がせな男だ。















------------------





サムライの今の心境に一番近いもの:9章の「血液の話だ」の直前の直ちゃんの状態


つまり起きている





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最終更新日  2014.08.05 10:25:08
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