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カテゴリ:🌾7種
・誕生秘話
正直、何よりも一番こちらを読みたかったです。 ナツ(共感1位)が、「何も持っていない子」として描かれていることも、闇属性(きらきらが苦手だけど暗闇では結構動ける・内弁慶)なことも、意外性はなく真面目に地道にじれったいくらいにちょっとずつ進んでいくことも、全て丁寧に、少しずつ表現されてきた結果だということ。 夏A施設編について、とても生き生きと筆が進んでいた反面、未来へ行った後(の救われ方?)を模索されていたこと、安居(共感2位)のために小暑の章を描かれたこと。苦悩を話すことができ、トラウマから開放された安居を、それを見守る涼を、嬉しそうに語っておられること。 まつりちゃん(共感3位)は本当にストレスフリーで描きまくれる、動きまくってくれるかいていて気持ちのいい子だということ。それでも、明るいだけの子ではないと表現されてきたこと。 新巻さん(憧れる人第一位)が男(読者)が惚れる男だということ、過酷な環境下で、それでも強く優しくあろうとしてきた人だということ、今冒険している組があゆと新巻だからこそ、この先で何かを見付けられるかもしれないということ。 2位の牡丹さんには「お母さん」を担ってもらっていたから、今後はロマンスも来るかもということ。年下キラーの本領発揮なるか、それとも…? (現最年長=要(17+4+17+1-3年程?=39) 新巻(17+15+1=33) 牡丹さんの年はこの間と思われる) 3位の花には、「実は最近まで掴めなかった」「ナツや安居や蝉丸には行動に確信を持って描けるのに、花は本当に分からない」と、花の「これが正解なんだろうか」どころか「花のこの行動は花として正解なんだろうか」になっていたという衝撃の事実。 他にもいろいろ面白いところはありましたが、とりあえずここまで。 うーん。 …以前、田村先生の描かれていたあとがきに、花タイプっぽい感じの思い出が描かれていたような気がして、そうして私は、田村先生は花タイプのほうに共感できて、描きやすいのかなと思っていたのですが。……そして、他の花タイプには共感できても、花に共感できない私は田村先生の描かれる物語にも共感できないかな、と思ってしまっていたのですが。 田村先生の描かれる「花タイプ」は、もしかして「ヒーロー」に近いものなんじゃないだろうか?と最近思うようになりました。 ずっと安居が孤高のダークヒーローポジションだと思っていましたが、この話の中の孤高のダークヒーローポジションって、もしかして、花なんじゃ……? ・気弱・へたれ成長系主人公に憧れられつつ、(自分じゃああはなれないな…orz)と思われる ・強いが故に孤独、強がり。少しずつ弱みを見せていく。 ・そこそこ強い相手には負けるが不死身 ・可愛い癒し系包容力の人にもてる (嵐) (新巻さん) ・ついでにツンデレ美人にももてる (ハル) ・気付けば一大勢力 ・その人たちによく命の心配をされる ・実は親/育ての親が悪の組織の親玉で、最終局面で対峙する ・ワイルドではあるがおしゃれさんである 花……かな!! ということで、どの主人公好きにも優しい話だなと思いました。 あと夏B好きに優しい。 ただ、ひとつひっかかるのが…… 「安居と涼が誰かによって洗脳を解かれ、再び縦方向に脱出する」 「このシーンが思い浮かんだのは安居と涼が夏Bに合流するよりずっと前」 「そこと現在のシーン、他に浮かんだシーンをつなぎ合わせて物語にする」 ……えっ……? あの…それ…… まさか、花と衝突しはじめたあたりとかじゃ………? まさかその繋ぎ合わせる糸(話の流れ)って…… …… ………… ………考えすぎですね。きっと。 ・それぞれのチームごとのテーマと課題が見開きで語られます。 夏のBチーム。助けは永遠に来ない。 春のチーム。さようなら柳さん、こんにちは虫さんそして現実。 冬のチーム。助ける人を、自分以外の誰かを、見付けたい。孤独な毎日。 秋のチーム。絶望と麻薬と暴力。気を張り続ける毎日。 そして夏のAチーム。粛清し導くことしかできなくされた。虚しい毎日。 この中で春は初期に虫を乗り越えたけど、その後に流されてばらばらになってしまった。 夏Bは、特にナツと蝉丸は28巻でやっと日常との別れを受け入れられたけど、未だに甘ちゃんなところはある。 秋は殺しはしなかったけど麻薬とかリア充撲滅とか支配とか、絶望とか、心中未遂とか、すれまくっていた。厳しかったり大人視点過ぎたりもする。 夏のAは力あることが威圧につながってしまうし、知識技術は17年分古い。そして、育てられ方も、常識も、良識も違う。完全に他の人々とわかりあうことはとても難しいと思う。 けれど、彼らは少しずつ歩き出している。そしてゴールへ向かっている。 ……新巻さんのゴールと要さんのゴールはどこにあるんでしょうか。 ・蝉丸のナツいじりって同属嫌悪含んでたからしょっぱなからあんなフルスロットルだったのかな…? ・要さんも安居も涼も、まつりちゃんもあゆも、それぞれ「ある程度似ている」のに別ジャンルの「得意分野」を描かれている。なのに蛍ちゃんとひばりちゃんだけ「「FORTUNE-TELLING」」。双子のよう。 ・久しぶりに見た柳さんの最期、なんだかんだ好き。間違っちゃったけど、それでも最期はヒーローとして。 7種の大人面子がそれぞれかっこいい。 卯浪とミキサー大臣は除外で。 カレー船長も、普通の人だった頃があると考えるとやっぱり嫌いになれない。 ・卯浪殺害が本当に誰にも予想されてない。 ・餌or薬草の実験台用にしては動きすぎている。銃も所持している。 ・本当に導くつもりだったのなら何故銃を全員に持たせたのか。 ・もしかして、「卯浪から逃げる」ことが本当の最終試験だったのでは……? ・他の人が(殺されそうだから・自分には荷が重いから)やらないから卯浪がやった。 ・最初からサンドバッグのために送り込まれたが本人は何も知らされていなかった。 ただし殴る蹴るはともかく殺すはやり過ぎ、という死神の判断基準。 要さんが(そういえば卯浪先生が居ないな……どうでもいいが)と結構投げやりなのは何故なのか ・7種クイズがえぐい いや、ナツの好物でないもの=クリーミーな虫 とか 夏Bの船の名前候補が「なつとせみまる」(蝉ナツ待ったなし)とか こういう悪ふざけはとてもいいと思うけど…… 最後のページ……… 夏Aメンツだったら黙々とページを切り取りたくなるんじゃないか…… ・最も好きなセリフ マークさんありがとうございます……!!! 最後の最後まで生き抜いて、最後の最後まで嘘を突き通した彼の、最後に書いた、本音。 その後に続くのが牡丹さん→ナツ、花→花と世界、茂→安居の為、吹雪→新巻さん と、ことごとく「主人公に向けた言葉」なのが面白い。 いや、考えてみればマークの言葉も、自分に向けた言葉かもしれない。 「僕も立派やったと思う」 そう思える最期は幸せだと思う。 そして、「そこに行くには、とんでもない努力と根性がいる」。 ・辞書 風のクラス早世しすぎ。 洗脳とかセッ●ス禁止とか間引きとかぷっつん(→自爆)とか赤い部屋とか酷い単語がごろごろ。 しかし蝉丸は涼ラブだったんだな……知らなかったです…… ・漫画 有名人新巻と、それを見守る人々と、見守らない人々の話。 ・はしゃいでる美鶴さんがぐう可愛い ・みんな野球好きすぎか ・と思ったら嵐以外の夏Bが全く見てない件 ・青春(花たち)VS大人(お蘭さんたち)VSアウトロー(蝉丸たち)の相容れなさ ・ピート兄弟の不人気が哀しい ・ナツは、薄暗い中にずっと居たから猫のように暗闇でもやっていけるのかも 取り敢えずここまで。カラーページも充実していました。 夏A最終選考編の青空に白いマフラーとまだ黒髪の安居がカラーで見られてよかったです…!! 「この人たちには青空が似合う。ピュアで空虚」 虹子は生まれたての赤ん坊と称されたけれど、他の人たちもそうなのだろうか。 このように、各々のカラーページに最後で解説もつけられていました。 「絵の海は偽物です。偽者を楽しんだ彼ら。大人です。」 シェルターの中で一番平和だったのは、「嘘を楽しむことができた」こと、 「その嘘を作り上げた「人間」が居たこと」のおかげなんだろうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.10.06 01:14:30
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