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長押 綴

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2016.12.29
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カテゴリ:🌾7種
「神の国に至る門は狭くて 二人ではなかなか通れないのよ」

ーーだから、花の両親は花に だけ はその願いを託したのだろうか。

けれど、願いを託すという「コネ」…「絆」は、「どれだけ大切にしたか」という残照は。何も花だけが持っていることじゃないのかもしれない。

目次:
花のコネのもやもやについて
花以外の残照について


.
.
●花のコネについて
某巨大掲示板で見て思ったこと。
くるみに「コネで来たの」と言われたり、角又に「俺にはあの人の骨しか」と言われたりしたら
花はダメージ受けるのかもしれないけど、安居はヒステリーに怒りすぎだからまずそっちが落ち着けってなる…
というのを見て。

思った。

やっぱり、花のことを田村先生は「ずるい」ポジションとして確信的に描いている。
そのうえでおそらく何かしらのメッセージ、主にそれをずるい・羨ましいと思う側からの昇華を描く為に敢えてそれを描いている。

ナツはナッツと一緒に来られなかった。
角又は理加子と一緒に来られなかった。
流星は彼女と一緒に来られなかった。
朔夜は母と一緒に来られなかった。
蝉丸も母と一緒に来られなかった。
安居は茂と一緒に来られなかった。
小瑠璃は繭と一緒に来られなかった。
源五郎は端午達と一緒に来られなかった。
来られなかった来られなかった来られなかったエトセトラ。
きっと龍宮編貴士先生の「できるだけ知り合い・家族同士で来られるようにした」は夏Aはじめそうしたことを生かした結果という部分もあるのだろう。

螢とひばりは一緒に来たけど仲は良くない。
ちさと秋ヲは一緒に来たけど知り合い程度。
虹子と涼は恋人?同士だけどコネでなく別々に受かった。
新巻さんは15年前に一緒に来た人と新たな絆を築いたけれど引き裂かれた。



そんな中。

現在「昔からの知り合い同士」である幼馴染両方が生きていて、
かつ唯一「恋愛関係」のコネに拠って来ているのが花と嵐。
(個人的に昔読んでいた時は運命的な恋人同士だったのが気が付いたらアレな方向に印象が変わっていたのがこの二人)

花好きな友人には「いや、花も両親置いてきたじゃん」と言われる。
それは事実と言えば事実。

ただしその両親がまさにこの状況を作り出している張本人(美帆さんは黙っていただけかもしれないけど)。そして花は途中までそれを勘違いして
「愛されてなかった」「距離があった」
と、ある意味夏Aからしてみれば富める者の悩みのようなことを言っている。
「愛されていた」
と自覚したあとも、愛から得られるプレゼントは認識しても、
それに付随するある種の荷については自分では対処しきれないと思っている
し、「そんな責任負う必要ない」「別人格なら関係ない」と言われ元気を出している。

……それと、「(なますぎりの)お父様を誇りに思いなさい」は両立するのだろうか。

今回の「責任はどこへ行くんですか」はそうした清濁の決着をつけるために言ったのだろう。

おそらくきのこ犬の時、自分はやはり謝るべきだったのか、少なくとも何かしなければいけないことがあったのではないか、だからこそ今自分は新巻さんに(あゆさんや源五郎さんと違って)何か言えない立場なのではないかー…という部分もあるんじゃないかと思う。
何かをやったからこそ、何かをやらないからこそ、できるということも、確かにある。



秋からしてみれば来るのは地獄だしむしろ来たがってた夏A達の気持ちが分からない、なんだけど

それは、仕事人気質な秋は

「過去の世界で一番大事にしていたもの(仕事とか学べる環境とか)」を置いてきたからという部分が大きいわけで。

そして、花の場合は「過去の世界で一番大事にしていたもの」=嵐

なわけで…。


花も嵐も「互いがいるからこそ」花はヒーローとして、嵐は聖人系として振る舞えているという事実と紙一重なのがえぐいというか面白いというかどぎついというかなんというか……。

二人に「ありがとう」の力が集まっているからこそ許されているというところも、きっとある。
花には角又、くるみ繋がりで流星、新巻(ハル繋がりで小瑠璃も)。
嵐にはナツ、蝉、安居、安居繋がりで涼達。

……だから、そういうもやもやと相殺するには、……「許さない」って言われてる他の某キャラたちもまた「ありがとう」の力で許されるー、というシーンがあればな、と思う。


言い方が下手だから伝わらないのか、それとも価値観人生観が違うのか分からないけれど、

貴士先生がもし生け造りとかひよこミキサーの立役者になっていなかったら。
ひよこミキサーはまだ上の人から言われたからだけど、生け造りなます切りバーベキューは貴士先生が「自分で決めたこと」に近い。「君たちが憎いのかもしれない」……私怨っぽいこと言ってるし。
もし、これをしていなかったら。ダムや放火なども控えめで、

「人間の悪意」を見せつけていなかったのなら。

あくまでも落雷や毒草や毒ガスだけで選抜をしていたのなら。
私は花へのもやもやをこんなに抱えていなかっただろう、とも思う。

要さんも、誘拐されたのは人間の悪意だけど、そのあと逃げて吐いて選択した中には一つも

「人間の悪意」はない。



.
.
それと。
「金とコネ」を使う真逆が、「金とコネ」を手に入れる為に努力する。
ちさの話ではないけれど、職務と人脈。それを手に入れるのは確かに大変。

「コネ」というのはその人の力でもあるし、コネを行使する側に力があるということでもある。
茂が「安居の力でなく自分の力で行きたい」と言ったのは、安居自身がコネに近い「情」で引っ張る側になっていたから。コネは絆の別名でもある。だからこそ、「難しいね」なのだろう。

そして、絆は「どれだけ大切にしたか」ということでもある。

どれだけ大切にしたか。大切にしたからこそ、こちら側から想う。
大切にされたからこそ、向こうからきっと、見守れる。

「神の国に至る門は狭い」から門を抜けるのは一人一人でも、
向こうで待っていることだって、見守っていることだってきっとできる。

マークはマリアと一緒に門を抜けられなかった。-けれど龍宮崩壊で一緒に逝けたのだろう。
繭も皆も穴倉、土の中に居てあの時小瑠璃は隠すことしかできなかった。-けれど小瑠璃が小さい皆を拾い集めて空を見せることが出来た。
茂は埋葬されず冷たく暗い水の中に置き去りにされた。-けれど安居が連れ外へ出て千の風になる。
彼女・彼らは「ナッツ」にも理加子にも蝉丸の母にも「吹雪」にも再び会えた。
鷹は行ってらっしゃいの代わりに「そこがお前の甲子園だ」と言われた。青春の残照、甲子園。
ナツも蝉丸も「「行ってきます」」と、大事な相手に対し言えた。返事を返せた。
角又はあの人に教えてもらったことであの人が最後まで守ろうとしたものを助けた。
流星は彼女の言葉を繰り返し思い出したからこそくるみを助けようとできた。
朔夜は母のものでもって皆の命を繋いだ。
源五郎と新巻さんは亡くしたからこそ独特の絆を築いている。

なにかが残っていたからこそ、そこに小さな世界が出来た。
それはきっと「どれだけ大切にしたか」ということの、残照なのだろう。

消灯ですよと電気が消されても、残照はいつまでも残っているのならば、
それはある意味で生きていることと限りなく近いのかもしれない。





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最終更新日  2017.02.06 13:44:23
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