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カテゴリ:🌾7種
安居、夏Aには「殺される前に死ぬ」という概念が基本的にないのかもしれない。
「一般人」代表秋ヲはそんな安居達に「自殺」の概念と、その辛さと自由さを教えた。 ……そのわけは、「奪われる前に自分で切り捨てる」概念を教える為なんじゃないかな。 荒波の中で荷物を手放さなければ、余計なものを持っていたなら、そのまま流されてしまうけど、手放したことで一生会えなくなるかもしれない。 持ち物が少なくて、持っていたかったものさえ切り離されてしまうのなら、食べたいモノ食べられるモノを片っ端から奪われていくのであれば、喩え毒を含んでいるとしても食べなければいけない。それが夏A…安居の「なんでも糧にしなければいけない」に繋がったのかもしれない。 取り込んだ毒を吐かず、毒舌や愚痴や弱音を吐かずに居れば自家中毒も起こす。 余裕がない時ならともかく、ある程度余裕がある時には毒は害。 どんどん人とのいい接し方がわからなくなっていく。 ……そして失敗したと自分で思っても、それを裁く、吐かせる人が居ないという事は、過ちを犯し続けるということでもある。 かぼそい「教えてよ」 は、どこか救難信号のようで、それに対する答えの一つが 「こういう裁き方もあるんだぜ」「こういう自分で決めた終わらせ方もあるんだぜ」「いいから吐け」なんじゃないか、と思ったりもする。知っていたようで知らない食べ方と吐き方を補うことでもある。 多少なりとも納得のいく裁き方、終わらせ方、それらを実行してきた先人の記憶の提示。それは、「行っても大丈夫」と思える道標、どこかで見た背中。要さんに似ているけれど違うそれは、 自由の良さをも語るそれは、今後安居達に「要さんと似ている」ととられるのか、「違う」ととらえられるのか……。 ******* あと個人的に最近思うのが、 小瑠璃・源五郎が「安居は駄目だ」って要さんが人材ビルドアンドスクラップしてる所に 目を見開いていた場面は、 この二人は「駄目」じゃなかった頃の安居、 「駄目になった」……安居が狂う過程を一部垣間見ているからこそ、 のシーンなのかもしれないと思った。 ・人を振り回しておいてそれはない ・先生達の命の扱いが分かっていたけど軽すぎる で、これに対して要先輩の答えは 「自分で考える力を付けていこうね」 ≒「振り回される方が、弱くて死んだ方が悪い」 なんだろうなと思う。 そういうやり方やってたら、弱味を抑圧するかハリネズミ状態になるのもさもありなんというかなんというか。 恵まれ過ぎてて「言う資格がない」人も居るだろうけど、 要さんには何もなさ過ぎて「言う資格がない」のかもしれない。 切り捨てる前に、もう何も持っていない。 持っていないから強くなれた。 ・ ・ ・ と、本 人 は 、思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.03.05 04:58:22
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