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そいつは怒鳴っている時もなお光っている。ぺかぺかと。
「お前は恵まれて甘やかされている癖に、なんでわたしたちを嫌う!?」 「……甘やかされればそりゃ楽さ。 だけどな、厳しい環境に置かれて、それでもなおそれと闘って笑う奴の方が認められる。 そして、そういう奴に、俺達みたいなのは絶対に勝てないのさ。 なあ、なんでお前はこんな所に居る。 お前達みたいなのは、もっと輝く所に居る筈だろう? どうしてこの吹き溜まりでさえ荒らすんだ」 「どうして…お前達こそどうして、わたしのように頑張れないんだ」 「……逃げられないようにぐずぐずに甘やかされているからな。 お前達は逃げられるように辛く当たられている。だから、さっさとどこかへ行けよ」 ちょうど彼女の後ろには空の梯子。 対する俺は彼女からすりゃ暗がりに立ってる。 暗さの中でなお輝く光。 ……くそったれが。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.05.27 21:48:50
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