1444185 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

Laub🍃

Laub🍃

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

フリーページ

カテゴリ

プロフィール

長押 綴

長押 綴

カレンダー

2018.07.08
XML
カテゴリ:.1次題
その種は、もしかしたら博士になれるかもしれない種だった。

その種は、もしかしたらアイドルになれるかもしれない種だった。

その種は、もしかしたら先生になれるかもしれない種だった。



けれどその種は、そのすべての可能性を捨てて火にかけられることを選んだ。

悪魔が言ったのだ、そうしたら残りの種の安全は保障してやろうと。

種は意識を失いながら、生まれ変わったら今度こそ、次の姿になって死にたいと思った。



種が目を覚ますと、種は人間になっていた。

どうやら種を火で炒って食べた人間の体に居るようだった。

ともに食べられた仲間たちもそこに居た。

ともに人間の体と心を構築していた。

種たちはそれによってやっと、夢見た何かになる手足を得た。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018.08.31 04:13:27
コメント(0) | コメントを書く
[.1次題] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.