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読書が好きな人ならご存知の純文学中心の文庫。
第58回平成16年度に毎日出版文化賞を「講談社文芸文庫出版部」が受賞。 この地味ながら普通は文庫にしなかったり、すでに絶版になったものを文庫本にする仕事が評価されたのだろう。 しかし、待てよ・・・? なんか納得いかない・・・。 それは、偏に価格の問題。 最近嵌っている、庄野潤三の日常を書いたシリーズ。 以下が価格の比較。 一作目は『貝がらと海の色(新潮社)』¥1835→¥620 二作目が『ピアノの音(講談社)』¥1785→¥1418 三作目が『せきれい(文藝春秋)』¥1800→¥630 四作目が『庭のつるばら(新潮社)』¥1575→¥460 価格は前が単行本の時の値段、矢印の後が文庫本になった時の値段。 『ピアノの音』は講談社文芸文庫です。如何に高いかが分かります。 文庫本は安いからこそいいのではないか?文庫本で1000円超えたら高いと思うのは変だろうか? 他にも、同じ庄野潤三の傑作といわれている『絵合わせ』は講談社文庫(1997年1月刊行)の時は380円。しかし、今は講談社文芸文庫(1989年6月刊行)に移り、1100円。自社の絶版をこういう風にして出すのはいかがなものか? いくら、この出版企画の姿勢を評価しようとも、380円が1100円は、あまりにも、商魂たくましくはないか・・・? 例えば、大江健三郎の文庫化は講談社文庫でしている。従って、講談社文芸文庫と普通の講談社文庫の区別が分からない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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