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テーマ:本と出版について(527)
カテゴリ:本・読書
わが意を得たりと言う記事がありました。2007年3月7日の中日新聞の朝刊です。
タイトルは「直木賞の選評の選評だす」という豊崎由美氏の「週刊読書かいわい」というコラム。このコラムは複数の人が担当していると記憶してる。 さて、その書き出しは・・・、 井上ひさし147行、林真理子96行、渡辺淳一64行、平岩弓枝86行、阿刀田高109行、北方謙三132行、宮城谷昌光153行、五木寛之82行。 これは、「オール讀物」三月号に掲載されている第136回直木賞の選評に、各選考委員が費やした行数なんであります。今回の直木賞は受賞作なしという結果に終わっており云々。すべての作品に丁寧に解説しているのは、井上さん、北方さんだけ。 (中略)特に、もっとも短い選評の渡辺淳一。 ジュンちゃん曰く、〈今回は初めから受賞作なしを主張したが、その理由は、わたしが考えている直木賞のレベルに達する作品がなかった、の一言に尽きる〉(中略)〈ではそのレベルとは、ときかれると簡単には答えられないが、わたしの長い作家としての体験から得た実感から、ということになろうか〉とこれだけで済ませちゃっているんですの。 豊崎氏はそこをきちんと説明するのが選考委員の仕事だろうがよっ。と言い、 それをしない、いや、できない、それが渡辺淳一という男のインチキ臭さなんであります。と斬っている。そして、 あんた(渡辺淳一のこと)の小説に出てくる女性こそ、男に都合のいいダッチワイフみたいな作り物にすぎないんじゃないか?と。さすがは「鈍感力」なんてクソくだらない本を出すご仁。鈍感でなければ書けない見本のような選評をどうもありがとうございましたとさ。と結んでいる。 これを、渡辺淳一が読んでいたとしても、豊崎由美ごときが何をほざくと無視すると想像できる。 「失楽園」「愛の流刑地」と日経に連載されたポルノは豊崎氏の言う、ダッチワイフである。残念ながらわたしはどちらも読んでいない。 かつて、「エ・アロール―それがどうしたの」を新聞連載時に読み始めたが、あまりの馬鹿馬鹿しさにあきれたことを思い出した。 しかし、こういう人が売れるというわが国のレベルは哀しいと・・・。 以上報告終わり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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