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南包@ Re:周囲が評価は己の評価に非ず(07/19) 柳居子さん >穿った見方では無く、正鵠を…
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南包

南包

2011.05.07
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テーマ:本日の1冊(3690)
カテゴリ:本・読書
七冊目と八冊目の三浦哲郎。

『真夜中のサーカス』は連作短篇集。舞台は東北にある海辺の町「菜穂里(なほり)」。架空の町。
「木戸が開く前に」「綱渡り」「パレード」「魔術」「寸劇」「パントマイム」「スポットライト」「檻」「空中ブランコ」「ジンタの嘆き」「鞭の音」「赤い衣装」「小人の曲芸」「火の輪くぐり」の全14篇。

「木戸が開く前に」の野良犬、再び現れる野良犬は「火の輪くぐり」。一瞬読者は同じ野良犬?と思う。確か「木戸が開く前に」の野良犬は車に轢かれて死んだのでは?読者の思うとおり、最後の一篇の野良犬は、初めの野良犬とは違う。奇妙な仕掛け。

「スポットライト」の長閑なユーモアと「赤い衣装」の凄惨な人生。それらが一つの連作(14篇)に置かれている。人間の営みの様々な面を、架空の町で起きる出来事になぞらえて語る、三浦哲郎の小説の醍醐味。

さて、『曠野の妻』である。何でこういうものを書くのか?口を糊するため?
安易なメロドラマだ。行間で語られるべきが、すべて書かれている。その分、長くなっている。三浦哲郎はこういう仕事もした。

真夜中のサーカス
三浦哲郎
昭和55年3月15日 印刷
昭和55年3月25日 発行
新潮文庫 草135=04
(昭和48年6月 単行本)

曠野の妻
三浦哲郎
装幀:司修
1992年11月30日 第1刷発行
講談社
(1990年1月号~1992年4月号 「婦人之友」連載)





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Last updated  2011.05.07 16:56:55
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