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南包@ Re:周囲が評価は己の評価に非ず(07/19) 柳居子さん >穿った見方では無く、正鵠を…
柳居子@ 周囲が評価は己の評価に非ず 穿った見方では無く、正鵠を突いていると…
南包@ Re[1]:●アナ雪 DVD115万枚予約。(07/19) KUMA0504さん コメント有難うございませ…
KUMA0504@ Re:●アナ雪 DVD115万枚予約。(07/19) 私は観ない作品は一切評価しないことにし…

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南包

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2011.10.09
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テーマ:本日の1冊(3690)
カテゴリ:本・読書
『ラテンアメリカ五人集』
「砂漠の戦い(ホセ・エミリオ・パチェーコ)」 「子犬たち(マリオ・バルガス=リョサ)」「二人のエレーナ(カルロス・フェンテス)」「白/青い花束/正体不明の二人への手紙(オクタビオ・パス)」「グアテマラ伝説集(ミゲル・アンヘル・アストゥリアス)」の五人。
それぞれに面白い。

・アストゥリアスの「グアテマラ伝説集」は二度目。理解できない面白さは二度目も変わらない。言葉の魔術の前にわが頭脳はくらくらするばかりである。

・「砂漠の戦い(ホセ・エミリオ・パチェーコ)」は、友達の母親に恋する男の子。子供(少年)の心と行動の描写が見事。

・「子犬たち(マリオ・バルガス=リョサ)」は、シャワー中にペニスを犬に噛み切られた男の子(ちんこと呼ばれる)が仲間たちとの交友を会話文で描いたもの。その最後ところを引く、
【すっかりイカレちゃってさ、死んだそうだぜ、北部へ行くところだったって。何で?衝突さ。どこで?ピサマヨの危険なカーブ続きの個所だってさ。かわいそうになあ、埋葬の席でぼくらは話した、ずいぶん苦しんだ、つらい人生だったろうな、でも、この最期だけは自業自得だ。】全篇このような文体で綴られる。このジャカード織のような文体がリョサの魅力。
【】内、引用。

・「二人のエレーナ(カルロス・フェンテス)」。『突然炎のごとく』や『真昼の決闘』『皆殺しの天使』という映画のタイトルが出てくる。娘と義母、二人のエレーナの間を行き来する男。

・「白/青い花束/正体不明の二人への手紙(オクタビオ・パス)」パスの詩はまったく分からない。どうにもならぬ。

これで、ラテンアメリカ文庫を4冊。再びリョサの長編に・・・。


978-4-08-760625-6.jpg
『ラテンアメリカ五人集』
「砂漠の戦い(ホセ・エミリオ・パチェーコ)安藤哲行訳」
「子犬たち(マリオ・バルガス=リョサ)鈴木恵子訳」
「二人のエレーナ(カルロス・フェンテス)安藤哲行訳」
「白/鼓直訳・青い花束/正体不明の二人への手紙/野谷文昭訳(オクタビオ・パス)」
「グアテマラ伝説集(ミゲル・アンヘル・アストゥリアス)牛島信明訳」
2011年7月25日 改訂新版第1刷
集英社文庫





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Last updated  2011.10.09 18:58:55
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