畑への訪問者 ハタニャン
山の畑に夏から居ついている猫がいる。最初に見たときは子猫だった。 近づこうとしたら脱兎のごとく逃げた。夏の間はたまに見かける程度だったが寒くなるに連れて見かける回数が多くなった。小動物(カエルやバッタ)のエサがなくなったので人間にエサをねだりにくるようになったのだろう。最初は畑で弁当を食べ残した人の小屋に入り残り物を失敬していたらしいが、最近は弁当を食べている人の足下までくるようになったらしい。そこで弁当は持ってこない私は家からキャットフードを持ってきて自分の小屋の中に常備していた。1週間ほど前私の畑の近くに現れたのでエサを持って近づくとやはり逃げたので、バケツのふたにエサを置いて知らぬ顔をしてそこから離れたら、その猫はキャットフードを食べ始め食べ終わってもふたを執拗になめていたのでもう一度キャットフードを与えた。そして今日も現れ私の顔を見て逃げた。エサを持って後をつけると他の人の畑にいたのでエサをあげたら食べ始めた。食べている隙に頭をなでると、なされるがまま、しかし食べ終わるとやはり逃げる。慣れたら家に持って帰りたいのだが、家には他の猫を寄せ付けない老描の『H』がいるのでちょっと難しい。今年の冬をこの厳寒の山の畑ですごせるか心配だ。この猫に名前を付けた『ハタニャン』 畑のニャンコだから。ちょっと警戒気味 背伸びして『私はスマートで美人よ!』 キャットフードを食べている猫 食べ終わって落ち着いた様子