かあさん、行き場がない。

2018.06.21

かあさんの退院する日がだんだん近づくけど、かあさんが次に行くところが決まらない。

近いうちに入居できるかもと思ってた2ヶ所の特養の話は、2ヶ所とも消えた。

別の、ロングショートステイの当てにしている施設から、連絡を待っているけど電話がかかってこない。

で、昨日はケアマネさんが教えてくれた老健の方に見学に行った。

夫の運転するクルマで、迷いながら細い道を通って、やっと辿り着く。

古くさ〜い感じの建物。
入り口入っても、薄暗い感じ。

出てきたおじさんが、色々説明してくれる。

2階は、認知症の人専用らしい。

じゃ、かあさんでも大丈夫かな。

要介護4？
でも、自分で歩けるんですか？
病院でリハビリして出てきたら、介護度下がるかもしれないですね。
と、おじさん。

ここでも、認知症でも動ける人は介護度低いのが当たり前って認識なんだな。

お部屋やリハビリするスペース、食堂を案内してくれた。

外見は古臭いけど、中は割と明るく広い感じ。

でも、入居者の人たちはほとんど車椅子で動かず静かにしているだけ。
一言で言って、みんな年寄り臭い感じだった。

高齢者ばかりなんだから当たり前か〜

かあさん、あそこに放り込まれたら、嫌がるんじゃないかな。

自分はあんな年寄りとは違う。
ここは自分のいる場所じゃないって言いそうだな。

デイサービスも、あんなの年寄りの行く所だと言って行きたがらなかった。

自分が年寄りだと思ってないもんな〜

精神科の病院にいるのは高齢者ばかりじゃない。
だからかあさんは、ここは病院と認識して、そんなに嫌がらずにいる。

もうしばらく、この病院にいられたいいのに。