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きょうは、久しぶりに徳冨蘆花研究所でも 蘆花氏の「みみずのたはこと」。 明治40年、聖地巡礼、トルストイ訪問から帰り 「美的百姓」として綴った作品 蘆花氏の幼少期の話などを交えて綴られていたり 当時の生活の様子がよくわかる内容です。 そして。 日本の田園風景より明治維新後から近代日本への移り変わりが 蘆花氏を通して感じられます。 明治維新。 これが、なかったら日本はどうなっていたことでしょう* 蘆花氏のお兄さんである蘇峰氏も何かしら関わりがあるので 蘇峰氏のことからも紐解いていきたいものです 世界大戦への道のりがわかるような気がして・・・ 話しは元に戻りますが 昔の純農村は追々都会付属の菜園になりつつある。と・・・。 蘆花氏はこのように綴っています 東京が大分、攻め寄せてきた。 東京を西に距る唯三里、東京に依って生活する村だ。 200万の人の海にさす潮ひく汐の余波が村に響いてくるのは 自然である。 東京で瓦欺を使う様になって、薪の需要が減った結果、 村の雑木林が大分拓かれ麦畑になった。 道側の並木の椚楢なぞ伐られ掘られて、 短冊形の荒畑が続々出来る。 武蔵野の雑木林を無惨無惨拓かれるのは わしにとっては肉を削がれる思いだが 生活がさすわざだ、詮方は無い。 筍が儲かるので、麦畑を潰して孟宗藪にしたり、 養蚕の割がいいと云って桑畑が増えたり、 大麦小麦より直接東京向きの 甘藍白菜や園芸物に力を入れる様になったり、 むかしの純農村は追々都会付属の菜園になりつつある。 京王電鉄が出来るので其等を気構え地価も騰貴した。 地所買いも追々入り込む。 洋服、白足袋の男なぞ工場の地所見に来たりするのを わき見する毎に、わしは眉をひそめて居る。 要するに東京が日々攻め寄せる。 以前聞かなかった工場の汽笛なぞが 近来明け方の夢を驚かすようになった。 と・・・。 この時代辺りから、日本文化も変わりだす頃でしょうか。 しかし。 今の日本は戦後、経済大国として 発展しましたが 日本人の生き方。 心。 まで、失ってしまいました。 今の日本は 日本というオリジナル性を感じられないような。 そして 韓国も中国も、日本と変わらなくなっている。。。 経済が発展した分 生活スタイルに個性が感じられません まるで、小さなアメリカのよう (日本文化を忘れずに取り入れられると いいのでしょうが。。。。) 何だか、おかしい世の中です 蘆花氏の「みみずのたはこと」は 古きよき日本の暮らしが綴られています。 いい言葉もたくさんあるので、 少しずつ研究所内で まとめていこうと思います 戦前の暮らしを知ること。 戦前の時代を感じること。 それは 目先の環境問題にとらわれず 根っこの部分を知ることができるかもしれません。 参考文献:「みみずのたはこと」 ~*~ランキングへ~*~* ☆農業に携わる方々のブログは必見です!! 食へのありがたさをより一層感じることができます!! オーガニック部門 現在、「5位」 いつも応援ありがとうございます わたしは「オーガニック」で頑張っている方達を応援したい!! と、いう思いで登録しました だって、これは私たちを取り巻く「環境」にもつながること。 もちろん、「美容」や「健康」にだって。 なので、これからもいろんなことを綴っていきたいです☆ ~*~*人気blogランキングへ~*~* ↑いつも応援ありがとうございます↑ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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August 27, 2008 10:47:17 AM
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