whatsman@nnn

NNN内が盛り上がってきとる。
正直なところ、
アルバムを作る、
というようなことがないと、
そこまで頻繁に連絡を取ることもない。
ダウンタウンが相方の電話番号すら知らん
というのに近いような話かも。

が、やはりこういう話が出てくると、
マジで盛り上がってくる。
中でもリーダーAU今年４０歳の勢いが半端ねえ。

AUの仕事では
正午から午後１時まで昼休憩らしいが、
その昼休みの過ごし方が圧巻。

１２：００から１２：１５までに昼飯をかっ喰らい、
１２：１６から１３：００ギリギリまで、
IPHONEでインストをイヤファンで聞きながら、

一人公園でRAP、って。

マジで半端ねえ。
今年４０のスーツにネクタイ付けたオッサンが
公園でイヤフォンをつけて、
RAPの練習をしよる。

この時点では、
まぁそこまでぶっ飛ばされることもねえ。
が、問題はこの先に見えた景色。

この時点で、
俺は、公園のベンチに座り、
下を向いて、
ブツブツ言う程度に
言葉の感触を確かめる程度に
RAPをしてるのかと思った。

が、そうじゃねえ。

普通の声を出して、RAPをしよる。
しかも、立って。

クソとんでもねえぞ、これは。
完全にアブねえヤツ。

ここまで、LINEでのやり取りだったが
さすがに立って、
ガッツリ声を出してRAP
という情報を見て、
即電話して、詳細を確認。

「嘘やろ？」＠俺
「嘘なわけがねえ」＠AU
「クソILLなヤツやろ、それ」＠俺
「いや、基本的に人があんまり来ん場所を
　選んどるけ、問題ない。」＠AU
「でも、人はたまに来るやろ」＠俺
「それは来る。」＠AU
「人が来たらどうするんか？」＠俺
「さっと、背中を向けるだけよ」＠AU

マジでとんでもねえ。
職場近くの公園で、
自分の部下、同僚、上司が
立ってRAPを大声でしよったら、
どうするかって、話。

アワワッ、を出すしかねえやろ。

にしても、公園でRAPって、
もはや、一人ブロック・パーティー。
マジの原点回帰。
平日の昼休みに
一人でブロック・パーティーたぁ、
クソ恐ろしい男。
もはやHIPHOP原理主義者。

つうか、長年、
NNNでさんざん議論されてきたテーマ。

「ILLな奴はどこにイルか。」

について、ケリが付いた。
ILLな奴は公園にイル。
AUはマジのイルかもしれん。
イルでイル秘訣知ってイル＠DL。
NASのようにILLMATIC＠DL
いや、NASよりもILLMATIC、を認定していい。

このクソ恐ろしい男がリーダーをしよるのが我らがNNN。
一歩も引かん。

つうか、ここまでの話を聞いて、
俺がまず思ったのが、

負けられん。

と、同時に、

マジでHIPHOPが、RAPが好きなんやろう、

って思うばかり。
好きやねえとできん。

今回のアルバムを作る上で、
テーマを話し合ったりしてるなか、
何度もでてきてるのが、
ヒップホップへの熱い思い、
というフレーズ。

そりゃ俺らは
他に仕事をしながら
HIPHOPに関わってるわけで、
それ一本でやってる人らからすると
中途半端極まりねえ、
って言われたって仕方ねえ。
そりゃ、すいません、
ってのは、俺らも自負しとる。

ただし、KRS-ONEはこんなことを本に書いている。

「MCは、レコード会社の言いなりにならないために、
　MC以外の仕事を持つべきだ。」

このことを都合よく解釈するつもりはない。
ただ、それ以外の仕事をしたからといって、
即ダメってことにはならんって話。

何よりも、俺らはHIPHOPが好き、ってこと。
なら、やめるな。
俺らみたいなやり方がある。
マイクを置くな。
その思い、ゼッテーにやめるな＠サンピンのZEE

社会人野球や社会人サッカーがあるように、
その同列に社会人HIPHOPがあって何の問題があろう。

こんだけ面白しれえものはねえ。
昨日もちょっと書いたが、
HIPHOPから得たものがデカイハズ。
自分に自信が持てる。

変な逃げ道になることもないわけじゃない。
たしかに、
マジで勝てんヤツ、
賢い奴とか、男前でとか、
給料がええ奴とか、
そんなヤツを目の前にしたとき、

「俺にはHIPHOPがある」

って思えるわけよ。

別にHIPHOPじゃなくてもええとは思う。
が、俺は、いや、俺らB-BOYは
それがHIPHOPで、
現実にそこが心の拠り所になってるわけ。

簡単には辞められんハズ。

ちなみに、
今回のAUの件。
AUが電話の切り際に言い放った。

「喉が鍛えられよる」

マジで知らんが、
天晴というしかねえ。

今日はこれで。

ピース。