2667178 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

星とカワセミ好きのブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2022.08.02
XML
1975年10月から「アクマイザー3」がテレビ放送されました。

地底世界「ダウンワールド」のアクマ族が地上に出てきて、人間に対して侵略を始めますが、その卑劣な手段に疑問をもったアクマ族の三銃士「ザビタン、イビル、ガブラ」が、人類のためにアクマ族と戦うというストーリーです。

「アクマイザー3」の主題歌である「戦え!アクマイザー3/作詞:石ノ森章太郎、作曲・編曲:渡辺宙明、歌:水木一郎、こおろぎ’73」は、自然に口ずさむことができる聴きやすいメロディラインで、とても記憶に残りました。
この曲のベースを担当された寺川正興さんのことが、色々な本に書かれており、一部を紹介します。
寺川さんのベースに集中しながら「戦え!アクマイザー3」を聴くと、確かに寺川さんのベースの音階が上下に激しく動き、すごい技術なのだと思いました。

ーーーーーーーー
「解析!昭和のTVアニメ特撮主題歌大百科 耳に残るメロディを牽引した匠のコード・プログレッション330/ガモウユウイチ/DU BOOKS/2016年5月1日」

P40「寺川正興のエレベーター演奏が炸裂するレア・グルーヴ・チューン」
「勝利だ!アクマイザー3」では、ベーシストの寺川正興のエレベーター奏法が炸裂。8ビートのナンバーでありながらもベースはほぼ16分音符の連弾。当時のスタジオ・プレイヤーの中でも、こんなぶっ飛んだアプローチをするのは世界レベルでも寺川だけだった。アレンジャーの指定を自由すぎる範疇で解釈、おそらくアレンジャーが想像するサウンドをはるかに超えたグルーヴ感が生まれている。
エレキ・ギターもワウをトーン・コントロールとして使用していたり、チョーキングによるオブリガードがフィーチャーされたりとロック色が強い。

主にダイアトニック・コードで構成されているが、ほぼコード構成音でメロディが構築されているために、子供でも歌いやすいメロディとなっている。カッコいいだけではなく、リスナーのことにも配慮されたナンバーと言える。

ーーーーーーーーーーーーー
「スーパーアニソン作曲家 渡辺宙明大全 世界が熱狂するアニメ・特撮音楽の神様/腹巻猫&宙明サウンド研究会/辰巳出版/2019年9月25日 初版第1刷発行」

P71 主題歌「勝利だ!アクマイザー3」(渡辺宙明さんのインタビュー)
ー バックでラテンパーカッションがすごいスピードで鳴っているのも印象的です。これまでの主題歌にないパターンですよね。
コンガを16分音符で叩いています。歌謡曲ではコンガをこんな風に使うことはないから、私が考えたのでしょう。スピード感を出すためにバックに流してみようと。
ベースもなかなか頑張っていますね。この頃はリズムが打ち込みじゃないからいい。

ー ベースは寺川正興さん?
寺川さんでしょうね。『キカイダー』のベースもそうですよね。まるでギターのようなアドリブでやっていた。寺川さんは歌謡曲でひっぱりだこで、みんなが「この人にまかせればいい」と言っていました。最近の打ち込みのベースだとこんな風にはならないのです。うまいベーシストはいろいろなフレーズを知っていますから。コードネームだけ書いておけば、思いもよらないことをやってくれる。譜面通りだと彼らも腕のふるいようがないわけです。打ち込みが主流になってからは、ベースラインが面白い曲があまりない。伴奏の面白さがなくなった気がします。

ーーーーーーーーーーーー
「泣き虫プロデューサーの遺言状 ~TVヒーローと歩んだ50年~/平山亨/講談社/2012年11月27日第1刷発行」

P181 『アクマイザー3』(昭和50年(1975年)10月~51年6月 NET) 平山プロデューサー。

石森先生との仕事が多かったので、毎週1~2回は、石森先生愛用の喫茶店ラタンへ行く。たまたま、何かで読んだ「地球空洞説」、地球の中は空洞になっているという話を、フッと思い出して話題にする。先生も「地球空洞説」は良く知っている。中はどうなっているという話から、空想が入り込む。先生が「うん、それだったらこんなのどう」と、いつの間にかできてしまう。地球の空洞、ダウンワールドにアクマ族というカタカナで書いたアクマがいる。悪い悪魔『悪魔くん』の悪魔とは違う。
これだけの数の作品をやれたのは、石森先生のお陰。その時に私の思っていることを少しだけ言うと、先生が固めてくれる。

題名は、私が何を思ったか「ノロベッチョ」と言った。石森先生が「反対」。「ベッチョ」とは、先生の故郷、宮城では、女の子のあそこのことを言うんだと。それで、先生が「それはちょっとまずいよ」。

3人が乗るギャリバードのデザインは、石森先生と私で。大抵、こんな変なことを考えるのは私。とにかく変えなければというのが根本にある。それで、両側サイドカーはどうだと。みんなは、「そりゃ面白い。3人だから、真ん中に主人公乘って、両側に乘って、ああ、いいじゃない」。
自動車工学を知らない私が考えると、ああいうことになるという実例。作ることは作ったが、ハンドルも切れない。ダーッと真直ぐ走るだけ。ハンドルを切っても、車はそのまま直進。そんな感じ。あれは世紀の大失敗。現場はなんとかごまかし。あの頃は、車は玩具になればいい程度で、実際の戦いで活躍することは必要なかった。

ーーーーーーーーーーーーー
「アクマイザー3」 主題歌「戦え!アクマイザー3」




↑ ザイダベック号。


↑ ザイダベックからアクマイザー3が出てくる。


↑ アクマイザー3のメンバー。


↑ ザビタン。


↑ イビル。


↑ ガブラ。


↑ アクマイザー3。


↑ 原作:石森章太郎。
































↑ ギャリバード。構造上、真直ぐにしか走れない。

ーーーーーーーーーーー
「解析!昭和のTVアニメ特撮主題歌大百科 耳に残るメロディを牽引した匠のコード・プログレッション330/ガモウユウイチ/DU BOOKS/2016年5月1日」



「スーパーアニソン作曲家 渡辺宙明大全 世界が熱狂するアニメ・特撮音楽の神様/腹巻猫&宙明サウンド研究会/辰巳出版/2019年9月25日 初版第1刷発行」



「泣き虫プロデューサーの遺言状 ~TVヒーローと歩んだ50年~/平山亨/講談社/2012年11月27日第1刷発行」





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.08.14 13:41:55
コメント(0) | コメントを書く
[歌謡曲/映画/テレビ] カテゴリの最新記事


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

カテゴリ

バックナンバー


© Rakuten Group, Inc.