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2022.08.04
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1977年から1979年にかけて、漫画家の水島新司さん原作の「野球狂の詩(うた)」が、テレビ放送されました。
一番印象に残っているのは、はやり1975年に東京メッツにドラフト1位で指名され、女性初のプロ野球選手として描かれた、左投げアンダースローの水原勇気投手です。ストッパーとして、秘球「ドリームボール」を投げて相手を抑えました。

アニメのオープニングソング「野球狂の詩」は規格外でした、堀江美都子さんが「トゥットゥットゥッ、ララララ~ララ~」とスキャットを始め、それが終わりまで続きます。
オープニング「野球狂の詩/作曲・編曲:渡辺宙明、スキャット:堀江美都子、コロムビア男声合唱団」。

エンディングソング「勇気の詩」の一番の聞かせ所は、「勇気、勇気、ドリームボール」という名フレーズです。私は他の部分の歌詞は忘れても、この部分だけは歌えます。
エンディング「勇気のテーマ/作詞:水島新司/、作曲・編曲:渡辺宙明、歌:堀江美都子」

作者の水島新司さんですが、2022年1月10日に82歳で死去されました。
朝日新聞の記事の切り抜きを持っているので、少し紹介します。

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「野球狂の詩」




↑ ドリームボールを投げる水原勇気投手。



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2022年1月18日付、朝日新聞朝刊より。
水島新司さん死去。82歳。「ドカベン」野球漫画の第一人者。

新潟県生まれ。中学卒業後、海産物問屋で働きながら新人賞に投稿して入選。1970年から連載を始めた「男どアホウ甲子園(故佐々木守さん原作)がヒットした。1972年に「野球狂の詩(うた)」「ドカベン」、1973年に「あぶさん」の連載を始め、野球漫画の新たな地平を切り開いた。

「ドカベン」と「野球狂の詩」は映画化、アニメ化された。2002年には新潟市の商店街に「ドカベン」などのキャラクター7体の銅像が立ち、人気を集めている。2005年に紫綬褒章、2014年に旭日小綬章。2020年12月には漫画家引退を表明していた。自らも草野球チームを率いてプレー。プロ野球関係者との交流も深かった。(小原篤)

「評伝」個性的選手と先見性。野球ファン魅了。

先見性もあった。ドカベンで描かれた甲子園の5打席連続敬遠は、後に松井秀喜さんによって現実のものとなった。中西球道ら水島作品の投手が作中で160キロ超の球速を記録したことは、大谷翔平選手ら現実の豪速球投手たちの登場を予見していたかのようだ。

「野球狂の詩」では女性プロ野球選手を生んだ。多くの関係者が女性プロのアイデアに否定的ななか、当時南海の監督だった野村克也さんが「その選手にしかない球があれば」とヒントをくれたという。魔球「ドリームボール」を武器に活躍する水原勇気の登場は、話題を呼んだ。(黒田健郎)

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2022年1月19日付、朝日新聞より
水島新司さんを悼む
「ドカベン」「あぶさん」「野球狂の詩(うた)」など野球漫画の名作を残した水島新司さんが10日、82歳で亡くなった。「ドカベン」で主人公山田太郎とバッテリーを組む里中智(さとる)投手のモデルとなり、「野球狂の詩」の中の名編を合作したこともある漫画家の里中満智子さんが、思い出を語った。

「水島先生に『今度、少女のようなキャラクターを出すけど名前を使っていい?』と聞かれ『どうぞどうぞ。かわいく描いてね』。名を『満』にすると『巨人の星』の花形満とかぶるから、『満智子』の『智』を使ったそうです」(里中智投手のこと)
「女の子にもっと読んでもらいたいから、とおっしゃっていました。狙い通り里中くんは人気が出て、バレンタインには信じられない数のチョコレートが編集部に届いたと聞きました。長く愛され活躍する選手になって、よかったです」
「漫画家同士でワイワイしゃべっていると『名前を使わせて』といった話はよく出ます。合作もそう。ただキャラクターの体のバランスって漫画家それぞれ違うもので、並べると違和感が出てしまう。私と水島先生はたまたまぴったりで、実現した数少ない例となりました。その場にいた赤塚不二夫先生とも合作する約束だったんですけど、そっちは流れてしまいました」
1972年~76年に週刊少年マガジン(講談社)に連載した「野球狂の詩」の「10番シリーズ」と呼ばれる3編は、水島さんが主人公の富樫を、里中さんが彼を支える幼なじみの夕子を描いたラブストーリーだ。
「ホテルの会議室を1週間ほど借り、お互いのアシスタントと一緒に合宿みたいにして描きました。セリフもコマ割りも意見がぶつかることなくすんなり進んで楽しかった。でも完成が予定より遅れ、講談社の会議室に移って仕上げました。ホテルが延長してくれなかったのは、にぎやか過ぎたからかも?とても好評で2弾、3弾と続きました」(小原篤)


↑ 漫画家の水島新司さん。



↑ 左)水島新司さん=1984年頃。
右)ドカベン30巻。投手の里中智、捕手の山田太郎。




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「スーパーアニソン作曲家 渡辺宙明大全 世界が熱狂するアニメ・特撮音楽の神様/腹巻猫&宙明サウンド研究会/辰巳出版/2019年9月25日 初版第1刷発行」P90~91。

オープニングソング「野球狂の詩」について。渡辺宙明さんのインタビューより。

ー テーマをスキャットでというのは、先生の発案ですか? 
これは木村英俊さんが「スキャットでやりたい」と。それは面白いと思ってね。途中から転調するでしょう。あそこは最初は別の曲調だったんです。コロムビアで聴いてもらったときはОKが出たんだけど、帰宅したあとに木村さんが私のうちまで来て、「あれでもいいんだけど、ここでパッと開けた感じがほしい」となかなかうるさい、でも、ツボを心得たことをおっしゃった。
「野球ものだから、男声コーラスを入れて応援団的な感じを出したい」と、私としてはちょっと違和感があったけれど、番組の主題歌ですから、そういうやり方もあろうと納得しました。木村さんが座り込んで「今作ってくれ」と言うので、その場で考えて「これでどうですか」とピアノを弾いて聴かせたら、「それそれ!」ということで決まりました。

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エンディングソング「勇気のテーマ」について。渡辺宙明さんのインタビューより。

これは詞先で書きました。この頃の私のメロディですね。このピアノも松岡さんだと思います。イントロのメロディは私が書いたものでしょう。
ー 水島新司先生はこの歌を大変気に入ってらしたようですね。堀江美都子さんが水島先生からほめていただいたと。
堀江さんはやはりうまいですね。彼女は少女ものも大人ものも歌えるし、力がある。こういう大人の詩になると持ち味や歌唱力がすごく出ますね。

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水原勇気投手がドリームボールを投げる。



































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「スーパーアニソン作曲家 渡辺宙明大全 世界が熱狂するアニメ・特撮音楽の神様/腹巻猫&宙明サウンド研究会/辰巳出版/2019年9月25日 初版第1刷発行」





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最終更新日  2022.08.15 05:08:17
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