カテゴリ:歌謡曲/映画/テレビ
1980年2月から「電子戦隊デンジマン」がテレビ放送されました。
「秘密戦隊ゴレンジャー」から数えて4つめのヒーロー戦隊です。 電子音と成田賢さんの声が調和し、オープニングソング、エンディングソングとも、とても印象に残っています。 オープニングは電子サウンドと「デンジマン、デンジマン」という男声コーラスが歌の世界に引き込みます。そして成田賢さんの「誰かが助けを求めてる」という声が続きます。 エンディングの「デンジマンにまかせろ!」では、渡辺宙明さんが「ヴォコーダー」を使い、「ボンボンボン ブラブーバ」と自分の声を入れています。 オープニング「ああ電子戦隊デンジマン/作詞:小池一夫、作曲・編曲:渡辺宙明、歌:成田賢」 エンディング「デンジマンにまかせろ!/作詞:小池一夫、作曲・編曲:渡辺宙明、歌:成田賢」 ーーーーーーーーーーーーー 「解析! 昭和のTVアニメ特撮主題歌大百科 耳に残るメロディを牽引した匠のコード・プログレッション330/ガモウユウイチ/DU BOOKS/2016年5月1日初版発行」 P50 電子戦隊デンジマンの歌の説明があり、一部を紹介します。 「シンセサイザーを大幅に導入したディスコ・ナンバー」 東映製作の『スーパー戦隊』シリーズ第4作目。原作は八手三郎名義。音楽は渡辺宙明が担当。演奏はあんだんて名義。 ~ 歌は成田賢が担当。また、本作から渡辺はシンセサイザーを大幅に導入。イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のシンセサイザー・プログラマーだった松武秀樹に参加を要請、ジョルジオ・モルター風のスコアを書くなど、サウンドは大きく変化した。 (オープニング)「ああ電子戦隊デンジマン」のイントロ部分の16分音符から始まるシンセ・パートも松武によるもの。シンセ・パートが終わると、ギターのシングル・ノートによるカッティングが耳に入ってくる。短めの音価のベースラインとともにディスコ・サウンドの影響を感じさせる。中でもベースのフィルインでは、オクターブで組み立てられたラインがサビ前などにあり、いかにもディスコといった雰囲気を漂わせる。 ~ P51 (エンディング)「デンジマンにまかせろ!」も、休符を活かしたベースラインでディスコの影響を感じさせるサウンドだ。もちろんオクターブのフィルインも登場する。ヴォコーダーによるコーラス部分は渡辺自身によるもの。 ーーーーーーーーーーー 「スーパーアニソン作曲家 渡辺宙明大全 世界が熱狂するアニメ・特撮音楽の神様/腹巻猫&宙明サウンド研究会/辰巳出版/2019年9月25日初版第1刷発行」 「電子戦隊デンジマン」に関する、渡辺宙明さんのインタビュー記事より。 P104 「ああ電子戦隊デンジマン」 このコーラスは、ミュージッククリエイションというプロダクションを通じて日本合唱協会の歌手を4人呼んでやってもらいました。こおろぎ’73だと軽くなりすぎるので。画期的ではないでしょうか。うまくいったと思います。 ー 「電子戦隊」を意識してシンセサイザーを使ったのでしょうか? そうですね。シンセの細かいフレーズは手弾きではなく打ち込みです。全部書いておいて打ち込んでもらいました。 ー 当時としては先駆的な試みです。『デンジマン』に松武秀樹さんが参加している話は有名ですが、松武さんに直接うかがったところ、劇場版は自分だけれど、テレビ版は違うとおっしゃっていました。 じゃあ、違う人だったのかな。この頃は何人か打ち込み専門の人がいたんです。音も人によって違いました。 ~ P105「デンジマンにまかせろ!」 ー 合いの手のボコーダーは先生の声ですね。 そう。やはり声の特徴はでますね。「ポンポンポン(もしくはバンバンバン)ブラブーバ」と言っています。カラオケを録ったあと、ボコーダーを持ってる人に残ってもらって、私の声で録音しました。スコアにも書いてあり、最初から私が入れるつもりでした。 ↓ 電子戦隊 デンジマン。 ーーーーーーーーーーーーー 「解析! 昭和のTVアニメ特撮主題歌大百科 耳に残るメロディを牽引した匠のコード・プログレッション330/ガモウユウイチ/DU BOOKS/2016年5月1日初版発行」 ーーーーーーーーーーーーー 「スーパーアニソン作曲家 渡辺宙明大全 世界が熱狂するアニメ・特撮音楽の神様/腹巻猫&宙明サウンド研究会/辰巳出版/2019年9月25日初版第1刷発行」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.08.15 08:37:37
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