カテゴリ:歌謡曲/映画/テレビ
1981年1月から、日本サンライズのアニメ「最強ロボ ダイオージャ」が放映されました。
水戸黄門の宇宙版です。江戸のようなエドン国のミト王子が、助さんのようなスケード、格さんのようなカークスと共に、同盟星を視察する旅に出ます。いつもは身分を隠していますが、そろぞれの星で法を犯す不届き者がおれば、印籠を見せてミト王子として悪人を懲らしめます。 主題歌は「最強ロボ ダイオージャ/作詞:伊藤アキラ、作曲・編曲:渡辺宙明、歌:たいらいさお、ザ・ブレッスン・フォー」です。 この歌は何度も聴きたくなる仕掛けがいっぱいあります。渡辺宙明さんっぽい「バンバンバン バンバン」という言葉が入っていたり、たいらいさおさんの歌に続いて「オウオウオウ!」とか「ヘイヘイヘイ!」と言ったり、「クロスソード」「クロストライアングル」「最強最強最強」と歌に合わせて掛け声をかける部分があったり、何度聴いても飽きない、本当に楽しい歌になっています。 ーーーーーーーーーーーー 「スーパーアニソン作曲家 渡辺宙明大全 世界が熱狂するアニメ・特撮音楽の神様/腹巻猫&宙明サウンド研究会/辰巳出版/2019年9月25日初版第1刷発行」 P119に、「最強ロボ ダイオージャ」に関する渡辺宙明さんのインタビューがあるので、一部を紹介します。 ー 重要なイントロで始まりますが、コーラスが独特の味を出しています。その曲調は『水戸黄門』を意識されたのですか? いや、まったく意識せずに作りました。コーラスの「バンバンバン」や「最強 最強 最強」は私がアレンジのときに考えたんです。自然にフレーズが浮かんできたんですよ。 スーパーロボットのコンサートでこの曲が演奏されたとき、お客さんがみんな「最強 最強」とコーラスを歌ってくれて、びっくりしましたよ。 ーーーーーーーーーーーーー 「メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人/大河原邦男/光文社新書/2015年8月20日初版1刷発行」 p88~89に大河原邦男さんの「最強ロボ ダイオージャ」に関する記載があります。 最強ロボ ダイオージャ 1981年 『ダイオージャ』は時代劇の『水戸黄門』をモチーフとした、サンライズが制作したアニメです。主人公の子どもたちが乗る3体のロボットが分離変形してダイオージャに合体、その胸には簡素化した三つ葉葵のご紋が輝きます。なかなか玩具メーカーでは考えられないような、ちょっと凝った合体を考えました。 3体分のモックアップを作って、合体させるのですが、作り込んでいる途中の半端なところでタイムリミットが来てしまい、「合体するかなあ」というところで放映されました。それを引き継いだ玩具メーカーは大変だったと思います。 変形というのは、人があまり考えないようなところから見ると、見えてくることがあるんです。ただ、大変なのは3体が合体するという設定。3対が変形するだけならいいんですが、それを合体させろという無理なことを言ったのが、サンライズの山浦栄ニさん(サンライズ創業者のひとりで、1987年より社長を務める)です。(笑)。 ーーーーーーーーーー 「最強ロボ ダイオージャ」 ーーーーーーーーーーーーーーー 「スーパーアニソン作曲家 渡辺宙明大全 世界が熱狂するアニメ・特撮音楽の神様/腹巻猫&宙明サウンド研究会/辰巳出版/2019年9月25日初版第1刷発行」 ーーーーーーーーー 「メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人/大河原邦男/光文社新書/2015年8月20日初版1刷発行」 p89 大河原邦男さんの「最強ロボ ダイオージャ」デザイン。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.08.16 05:51:56
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