カテゴリ:歌謡曲/映画/テレビ
オリビア・ニュートン・ジョンが歌った「フィジカル(physical)」ですが、1981年11月から1982年1月まで、全米ビルボード ホット100で、10週連続1位を記録するなど、大人気になりました。
「フィジカル」の歌詞が性的に際どいので、オリビアは当初歌う事を心配しましたが、エアロビクスのミュージックビデオにすれば、性的な意味を隠すことができると考え、結局、エアロビビデオの形で大ヒットになりました。 「オリビア・ニュートン・ジョン自伝 信じることをやめないで Don't Stop Believin' /著者:オリビア・ニュートン・ジョン/翻訳:中川泉/シンコーミュージックエンタテイメント/2022年6月7日初版発行」を読むと、「フィジカル」について詳しく書かれていますので、少し紹介します。 P194 歌うことを承知した私はロサンゼルスのスタジオに入り、信頼度抜群のジョン・ファーラーにプロデュースしてもらった。自分たちの仕事ぶりには満足したけれど、急に私はパニックに襲われた。歌詞が露骨で際どいと感じたからだ。いやらしすぎた? こんな歌詞を、私が歌うのだ。 ー ”もうおしゃべりおしまい あとは横になるだけ”。 さらには、甘い声でこう言っている。 ー ”わたしの中にある野生の部分を、あなたが引き出しているのよ” ~ 新しく私のマネージャーになったロジャー・デイビスに、私は不安を伝えた。「これ、出すべきじゃないかも。あまりに思わせぶりだから」 p195 「体を動かすエクササイズについての曲ということにするのよ! そうすれば、別のところへ目を向けさせられる・・・・・・二重の意味を持たせる感じに」と提案したのだ。 「ビデオでなら、それができるわ」 p196 私はいつだって、かなり大胆なところがあった。それに、髪が切られて床に落ち、新しいお洒落な見た目があらわになってくると、実に開放感を覚えた。髪に少しハサミを入れることほど、自由を感じさせるものはない。髪を切ると過去を捨て去ることになるし、前へ進むきっかけとして、新たな見た目はいつだって最高だと思う。 そして、実際にそのとおりだった! 「フィジカル」のビデオ撮影では、友人のフルールに衣装を頼んだ。長い事ロックアーティストのTシャツにハサミを入れてきた経験がある彼女は、その撮影現場でもピンキングハサミを手に取るや、シャツを切り始めた。後に残ったのは青色のカットアップシャツで、彼女はそれを白のタンクトップとピンクのタイツに結びつけ、さらによくある白のヘッドバンドも付け加えた。 P197 すぐにアメリカ中のジムで、女性たちがビデオの私とまったく同じ格好をするようになった。例の髪型も大いに流行って、お店ではヘッドバンドが売り切れたし、至るところで古いTシャツがハサミで切られた。自分の事を流行の仕掛け人と思ったり、世の中をにぎわせたりしたことが、楽しくて面白かった。 ーーーーーーーーー オリビア・ニュートン・ジョン 「フィジカル」、エアロビクスのミュージックビデオ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.09.04 14:45:55
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