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カテゴリ:いい話&美味&温泉・・・そして旅
この師匠の持っているのが「字突棒(じつきぼう)」 これが実物なのか?想像して作ったものかはわかりません 長さ40センチ程度 意外と太目で直径1.5センチメートル程度 竹製 私の調べたところでは子どもも字付棒で字をついていたやに書かれておりましたが この少年は指指ししていますね 文字は神聖だから指で指さないとか こうやって指指すとその先に師匠がいて人を指で指すようなあんばいなので 非礼な習慣が身に付く・・・それはまずいから字付棒を使うとか云々・・・ いまとなってはわかりまへん 字付棒でだいぶ卒論の文章を割いたんですが これ視知覚の弱さを補うとか,音韻を習得させるために 使い方の工夫によって非常に効果的なグッズです シンプルでいて,深い 骨董屋で見つけたら男買いしていまいそうな一品ですね 年長の少年が年少の少年に教えている 「教える」は「二度学ぶこと」と古来言われますが これも脳科学に基づく学習論的に正しい学習方法です この年長の少年は教えることで さらに学習定着・向上したであろうと予想できます また,このようななぞり書きも入門期の文字指導には有効なテクニックです 名札のようですね・・・文箱の蓋ではなさそう・・・接合部分が固定されているからね 落書きがじつに味がありますなぁ 菅原道真公と飛梅の精でしょうか? お神酒はあとで師匠の晩酌となるのでしょうな 天保期以降,浮世絵なんかも発達し,このようなカラー教科書が普及していった これ何冊も展示されており しかも手によってめくって見ることができるのよ 破損・汚損,盗難とかないのかねえ? マニアならばほしくなる逸品価値あり! でもそのころの6~9歳が漢字や崩し字をいっぱい覚えていったところが じつはすごいことなんですよ 往来物(おうらいもの)という往復書簡形式で書かれたもの 商家の子どもたちには「商売往来」 うえの写真は「商売往来」だと思う メインの文字指導を受けつつ 商売の基礎用語も記憶に刻み込ませていくという学習指導の工夫がなされていた 江戸後半1800年代 全国的に爆発的に寺子屋(手習い所)は発展していく 兼業農家(商品価値をつけて農作物を売る商家的な農家)が増えたことに伴い 読み書きそろばんの能力のニーズが高まったわけね 殿様の次に尊敬されたのが手習師匠と医師だったそうな(みんな貧乏なんですがね) この二つの仕事は庶民からも上がっていける仕事なんだってさ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.05.12 00:12:10
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