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りらっくママの日々

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2009年12月19日
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今日の日記1(ジャンプフェスタ(写真付))

今日の日記2(ジャンプフェスタ(写真無))



「ある女の話:カリナ47(決意)」


翌日、私は何となく落ち着いた気持ちでいた。
マッシーと目が合って、
二人で照れ臭い気持ちで「おはよ…」って声をかけあった。

私は嬉しかった。
マッシーの気持ちが。
どんなことを選んだとしても、
私は後悔しない道を選ばなくちゃな…って思った。

朝食を食べてから、
予約しておいたテニスコートへ。

何だか、悩んでいたことがフッと軽くなったような気がした。
思いきり走って、ボールを返して。

赤ちゃんがもしもオナカにいたら、
こんなに走っちゃいけないのかな?

ううん、もしもコレでダメになったら、
それは神様が決めたことだと思ってもいい?

こんな酷いこと考える私って、
やっぱり母親になる資格なんかない?

ふとそんなことを思った。

ゲームを終わらせると、何だか下腹部が痛い。

「ごめん、ちょっと先に戻っていい?トイレ行きたくなっちゃった!」

私は笑って手を振って、
マッシーが心配した顔をしていたのが遠くに見えた。

ああ、やっぱりそうだ…。

私は安堵する。
赤い血を見てホッとするなんて、
何だか笑ってしまった。

それと同時に、
もう何かが終わったような気がした。

トイレから出て部屋に戻ると、
マッシーが心配そうに私を見た。

「マッシー、来たよ!」

私は申し訳なさと、照れ臭い気持ちを隠したくて、
無理に歯を見せて笑ってピースサインを作った。

「や…っだ、も~!
でも良かった!
もー、ホントに良かったね!!!」

マッシーは私の肩をバシバシ叩きながら抱きついてきた。

マッシーは、
泣いていた。

私も笑いながら涙が出てた。

「精神的なもんだったのかな…
昨日マッシーに話してホッとしちゃったから…」

「だとしたら良かったよ…
ホントに、ホントに、良かった…」

「ごめんね…
心配かけて、本当にごめんね…」

ありきたりなお詫びの言葉だけど、
これ以上な言葉が浮かばなかった。

マッシーは、ウン、ウンって首を振って頷いた。

私たちはお互い抱きしめあって、
目を合わせてフフフって笑うと、
お互いティッシュで涙を拭いた。

ベッドに座って落ち着いたところで、
コンコンってノックの音がして、
部屋にユウとミキが入ってきた。

「カリナどした~?大丈夫?」

「あ~、ゴメンね、生理きちゃって。
ちょっとオナカ痛くなっちゃった~。」

「あ、そうなんだ?大丈夫?」

ユウが心配そうに言って、向かいのベッドに腰かけると、

「来ない方が心配よね~。
私なんて、毎回来てくれるとホッとしちゃうわぁ~。」

ミキがまたもや、ぶっ放してベッドにドサリと座った。
それを聞いたユウが笑いながら言う。

「ちょっと~、何ソレ?
ミキって心配な付き合いしてるなぁ~。」

「あら?生理はいいことなのよ。
男との付き合いを全てキレイにリセットしてくれるんだから~。
あー、コレでキレイな体に戻ったわ。って思うのよね。」

「おいおい…」

ユウがミキの肩をポンポンって叩く。
ミキがフフフって笑う。

「薬飲む?」

「ううん、大丈夫。ちょっと休んでれば峠越えちゃうと思うわ。
でも、その考えって面白いね。
男の人が聞いたら、ぶっとんじゃいそうだけど~」

私は何となく目からウロコな気持ちになっていた。

「何かで聞いたのよね~。
ふふん、嫌になった男なんて、生理と共にバイバイよ!」

あまりにもタイムリーなことを言うので、
私が思わず笑い出したら、マッシーも笑い出した。
以前の失恋以来、ミキはすごく強くなったと思う。
その逞しさが眩しい。

「ミキっていいね!すごくイイ!好きだな~、その考え!」

私が言うと、マッシーはオナカを抱えて笑い出した。
いいね~、バイバイっていいね~!って。

「何よカリナまで~!
マッシーまでそんなに笑ってさ~!」

ユウは、まったくもお~って顔をしてたけど、
やっぱりまーいいかって感じで吹き出した。

「名言女、ミキ。」

笑い終わったマッシーがつぶやく。

「素晴らしい!」

私も親指を立てて同意した。

ミキは悪びれず、テヘヘと笑った。
またみんなで何が可笑しいってワケでも無いのにゲラゲラ笑いだした。

こんなに下世話な話をしているのに、
窓からは緑の爽やかな風が、
私達の側を吹き抜けていった。

私とマッシーの目が笑いながら合った。
その瞬間、
私が何を考えているのか、
マッシーにはわかったような気がした。


翌日、旅行から帰ってベッドに寝転ぶとため息をついた。

お祭りが終わったかのような、
気ダルい疲れと空虚感を感じた。

でも、

私には、やらなきゃいけないことがある。

ムクッと起き出して荷物を片付け終わると、
私はミツルに電話をかけた。

「カリナだけど…
話したいことがあるの。」




前の話を読む

続きはまた明日

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最終更新日  2009年12月20日 00時35分47秒
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