久しぶりに、素晴らしい瞬間を目撃した。

男子バレーボールの世界最終予選、日本の歓喜。

オリックスが広島をボコボコにしていて良かった。
負けていたら、とてもＴＶを点ける気になんて
ならなかっただろう。

あァ、なんという衝撃映像（#^.^#）

1992年のバルセロナ以来、
五輪の舞台から遠ざかっていた日本代表。

因みに、バルセロナといえば、
岩崎恭子が人生で一番の幸せを噛みしめたり、
古賀稔彦と吉田秀彦が喜びを爆発させたり、
米国のドリームチームが圧倒的だったり、
野球の代表が小久保裕紀とか大島公一とか
伊藤智仁とか杉山賢人とか三輪隆とかだったり……。

とにかく“昔”な感じなのである。

それ以来の悲願がかかっていた今大会、
最低でもアジアトップを確定させなければ、
北京行きはなし。まさに、ラストチャンス。

しかし、日本の下馬評は低かった。
イタリアとの初戦でも、出鼻を挫かれた。

しかも第４セット、７点差でマッチポイントを
握ったのに、逆転負けを食らうという体たらく。

この時点では、期待薄の状況だったが、
植田ＪＡＰＡＮは踏ん張った。

イラン、韓国、タイ相手に次々と勝利を重ね、
金曜日はアジア内最大のライバル、
豪州にストレート勝ち。これで、北京行きに王手。

そして、土曜日のアルゼンチン戦。
勝てば悲願成就という試合を迎えた。

はたして、試合展開はドラマチック。

第１セットを僅差で落とした日本だったが、
第２、第３セットを奪い返し、有利に試合を進める。

しかし！

第４セット、またしても第４セットだ。
日本の歯車が狂いだす。ミスを連発……。

結局、勝負の行方はファイナルセットへ。

終始リードしながら、土壇場で追いつかれた日本。
その後は、ジュースの奪い合い。

白熱した試合を決着させたのは、
バルセロナ五輪を経験したベテランだった。

38歳の主将・荻野正二。

実に７年ぶりとなる代表復帰を飾り、
主将の任を見事に務め上げた男が、
繋ぎに繋いだボールを、レフトから叩き込んだ。

歓喜に溢れるコート内。

荻野は号泣し、34歳・齋藤信治と抱き合っていた。
“ゴッツ”こと石島雄介も涙を拭っていた。
怪我の挫折を乗り越えた山本隆弘は、
満面の笑みを浮かべていた。

さァ、ここで気になるのは、植田辰哉監督。

人々のハートを激しく揺さぶるほどの
オーバーリアクション。前日の豪州戦では、
勝利の瞬間、ガッツポーズのまま床に跪き、
固まっていたのだが……。

あ、映った。

！！！！！！！！！？

ＫＯ？　電池切れ？　……殺人現場？

前のめりに倒れ込んで、動かずにいる。

全国のお茶の間は、この光景をどう捉えただろう。
失礼ながら、我が家では笑いが起こった。

……1995年の全英ＯＰテニス。
松岡修造がベスト８入りを決めた瞬間、
歓喜のあまりコートに倒れ込んだ場面を連想した。

思えば、植田監督は４年前の就任当時、
「頭から湯気を出して向かっていく」チーム作りを
目指したいとか、熱血なことを語っていた。

……全員ウォーズマン状態（ ゜Д ゜；）

しかしながら、一方では陸上や水泳で成果を
挙げていた動作解析のソフトを導入したり、
アナリストの吉田清司さん中心に、
情報収集を徹底させたりするなど、
決して根性論だけではない強化策を打ち出してきた。

それらが結実した、今回の結果。

試合後のインタビューでは、
「ハッキリ言いますが、メダル狙います」と
北京五輪での目標を宣言した植田監督。

２ヵ月後、更なるリアクションを期待します（^o^）ｂ


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