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兄弟は「社会への架け橋」って誰の言葉だったでしょうか?
共にある喜びや疎ましさ、共同と対立、嫉妬や憐憫・・。 振り返れば社会生活で味わうことになる心理的刺激は 家庭の中でその経験を積みはじめることになるのでしょう。 兄と弟の気質はまったく異なるように見受けられました。 父親は実直な地方官吏として生涯を歩み、親思いの長男は 父の後を継ぐように公務員となって生まれ故郷で生きていきました。 弟はその全てが定規で測られるような環境に反発し、 故郷を離れ全国を彷徨いつづけました。 ふるさとの山河のそこここには、強すぎるほどの懐古の 情を掻き立てられても、人の中にはその身の置き所が 見つけられませんでした。 そんなわだかまりを埋めたのが、母の、父の・・・ そして兄の弔いの場でした。 葬送の列の中で幼馴染と肩をならべ、恩師と酒を酌み交わし 、20数年の溝に橋が架けられました。 あなたが逝って、もう1年になるんですね・・・ 明日、あなたの残した伴侶や甥、姪の待つふるさとに向かいます。 最近驚くほどあなたの風貌に似てきた姿に、あなたの残した 人々はあなた面影を見るでしょう。 それが自分の勤めだという気がしています。 母のむら 母に似し女(ひと) 桑を摘む (菩提寺の歌碑より) 半世紀を生きた今、逝くが人の常と知るべきでしょうか・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
February 6, 2004 12:32:47 AM
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