カテゴリ:大和絵
ご紹介した、神護寺の山水屏風は、六曲。和歌色紙が貼り混ぜてあり、表具の生地の紋様も古式床しい作品。 貴族の別荘へ、鷹狩りにでも出掛けるのでしょうか・・瀟洒な寝殿造りの家屋と、野山とが、のんびりした雰囲気で描かれているのです。 ![]() 爾来、日本人はホント、平和民族で、お人よしの珍しモノ好き。 地震、台風、など、天災が多い風土にもかかわらず、日々の生活を楽しむ為、苦労を遊び心に転換させて、営々と暮らして来たのです。 稲作という共同体が全ての軌範となって、災害に鍛えられながら、結果として非常に高い文化を形成してきました。 ピカソが西欧的資本主義経済の生んだ申し子であるとすれば・・・・ この国宝山水屏風を描いた作者は、名も知れず・・・しかし、平和で心から満足を得る生涯を送ったであろう事は想像に難くはありません。 別に、100億円する絵画だから人をシアワセにする・・・ワケでもないので、親しみが誰の心にも湧く・・・と言う様な世界を生み出せる人は、本当の幸せを掴む資格があるに違いないのです。 山中の別荘、寝殿つくりのイケテルリゾート地・・・・こんなところでのんびりしたら、いいだろうなあーー・・・と言うのを絵にしたのです。 大和絵の原点は、つまり、これですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年06月24日 23時32分23秒
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