カテゴリ:大和絵
![]() こちらは、紫式部日記絵巻 実に高雅なもの・・・です。・・・・源氏物語絵巻に比べると、随分近代的? な感じ。 大雑把に、ガツンと恋愛感情をむき出しにし、おおらかに謳い上げているのが源氏物語絵巻・・・とすれば、コチラは、念の入った解説付き。典雅に謳い上げています。 状況の説明も工夫されているし、彩色も線描も、なにもかも、より技巧的な感じであります。 平安の国風文化が成熟して、鎌倉期に入ると、がらりと全てが変わってゆく・・・ 鎌倉時代から近代が始まっている。とする史観がありますが、この紫式部日記絵巻と源氏物語絵巻とを比較すると、サモありナン!! 文化というのは正直に時代を繁栄していますから、当然と言えば当然なのですが、しかし、 良いのか悪いのか・・・・万葉と古今の差。といいましょうか・・・・ 時代が下った方が良いとされるのは、確かにその通り・・・・。 現代人の多くが、平安時代に憧れを持つのは、日本人らしい国振りを・・・・その拭いがたい、国風に強い愛着を感じるからなのだと思います。 この作品は非常に人気があって、歴代の所有者たちは、いずれも権力者。 幕末には土佐の山内家の所蔵でした。以後、東急電鉄の五島慶太の所有と移ります・・・ ![]() このシーンは、かの、藤原道長、の北の方、倫子が、対座する中宮の若宮を抱いて、生後50日の祝いの餅を奉仕しているところ・・・・・ 望月の欠けたることもなき・・・権力をほしいままにした道長の娘は、帝の中宮ですから・・・・・娘の産んだ、皇子を大事に・・・・・・ いよいよ権力を拡大!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年07月17日 09時55分19秒
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