カテゴリ:大和絵
【小野雪見御幸絵巻】 オノノユキミミユキエマキ・・・
オノノユキミミユキエマキ・・・ オノノユキミミユキエマキ・・・。なにやら床しい響きではありませんか・・・。 麗しき女房がひとり、欄干からおりたって、牛車の中に居る一人の公達に近づいて・・ ![]() 良く御覧下さい・・・牛車の男は、かなりのイケメン!? 女房は紅梅の枝を持っています。? ん? 紅梅ではないようです・・・ 紅色の錦包みが、松の枝にくくりつけられているではありませんか!! ナンでしょう!・・・ 裳唐衣姿なる女房、あふぎさして、ありつる所よりあゆみいでて・・・ 松の枝にくれないにてつつみたる物をつけて、雪のうへにおりて、 御車のもとへ、まいりける。 おりしも、雪いたふふりて、此の松の枝にふりかかりたりけり。 いとどいとど 興ありて、目出たかりけり。 この絵巻物の詞書にはこう書かれています。 女院、女房をして紅の錦包みを松の折れ枝につけて院に贈る・・・・・ お手紙のやり取りなんですね・・・ 善仁親王に譲位され、上皇となられた39歳の白河上皇が、見事な雪がつもった朝・・・ あまりの美しさに急に思い立って、御幸された先は、小野の里の皇太后様のもと・・・ 時ならぬ早朝、しかも雪を蹴っての上皇様の御幸に狼狽されながら・・・御出迎えしたのは、後冷泉天皇の皇后歓子様・・・・・関白藤原教通の長女。 御門より四歳年長であられた女院は、44歳で亡くなられた御門の跡を弔う日々・・・ 小野の辺地に隠棲されていた・・ 突然の来訪に、、先ずは歌を読みかけたのです・・・・ ![]() 上皇さまの突然の来訪にもかかわらず、機転を利かせた随人のおかげで上手くおもてなしが出来、そのご褒美に美濃の国の庄を授けられたのでした・・・・ 史実に基づいたお話が、数段の絵巻物として残っているのです・・・なんとも雅!!デハありませんか・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年08月17日 14時55分47秒
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