675.至福の時 - 久し振りみーはー日記
といっても、カズ姫の至福の時なんて他愛無いもの。ただ、キーシンのバラードのCDを久し振りに聴いたというだけ。このCDが発売になった、1999年当時、苦しい時を過ごしていた。あり難いことに、物忘れの激しくなった現在、何で苦しかったのかはすっかり忘れたが・・・。発売以来、3年間毎日、時間さえあれば聴いていた。娘の送り迎えなどで車の中で過ごす事が多かったから、カセットにコピーして毎日聴いた。テープ2本が擦り切れて音が出なくなった。歴史には”もし”はないが、もし、このCDと出会わなかったら・・・。然し、出会った!それは必然だったのだろう。朝起きると一番に。昼間は車の中で。夜眠りに付く前に。夜中に目が覚めた時。最近は、ヴェルビュー・フェスティバルのショパンを聴いていたが、夕べは、ふと、このCD事を思い出した。夕食後、CDプレーヤーの前のソファーに横になり目をつぶってブランケットに包まれてゆったりと聴いた。やはり、それは「至福の時」だった。Frederic ChopinThe Four BalladesBerceuse, Op.57Barcarolle, Op.60Scherzo No.4, Op.54初めてこのバラードをカーネギーホールで聴いた時、キーシンは、作曲家の資質を持ったピアニストだと思った。以前とは違う自分、違う関わり方。然し、音楽は前にも増して深く心に響いた。心がときめいた。エネルギーに満たされた。キーシンに感謝。神に感謝。勿論ほかのCDも擦り切れるほど聴いている。キーシンとキーシンの音楽との出会いに深く深く感謝している。因みに、今キーシンは北米大陸で演奏中。今回は、シカゴ、トロント、モントリオール、ボストンとここからはちと遠い。ソロコンサートならボストンまでならと思っていたが、一度とてもがっかりした組み合わせのコンチェルトなのでパスした。今日は、こちらは、晴れてはいるが少し肌寒いイースターサンデー。自然を、日本の美しさを忘れかけた我々に、優しく語りかけるみきちゃんの俳句日記「奥の細道」春の雨苔の彩冴え西芳寺。あだし野の念仏寺や松の花沈丁の花真っ盛り美術館。花曇り客待ち顔の人力車。ロマン秘む滝口寺や春の雨。雅なる十二単や春の月。風光る庭の白砂銀閣寺。京言葉ガイドの乙女春の雲。展望の京の都は春かすみ。by みきちゃん自然と共に、自然の懐に抱かれて生きるとき、人間は本当に平安に幸せに生きられるんですね。みきちゃんの俳句日記覗いて見て頂けたら嬉しいです。ありがとう御座います。京都は、やはり日本の心の故郷なんですね。空気が句になっているのでしょうか!!