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テーマ:海外生活(7775)
カテゴリ:極道★英国らいふ
先日の日記でマリファナの件について書いたのですが、その件について、更に書いてみようと思いました。
何しろ、私自身、タバコも吸わない人生でしたし、タバコの延長だと思っていた麻薬についてはまったく興味も好奇心も湧きませんでした。 もともと、薬や、なにか他の力で気分が変わっても、楽しくなっても、それは実際の人生が変わることではないから意味のないことという考えもあって。幻想で楽しくても、現実の人生自体が変わらなければ私には何の意味もなさない。目が覚めたらいつもの現実だったっていうのは、それはちょっとさみしいんですけど..... ですから、麻薬などについて「ま」の字も考えることがあるとは思いも寄らなかったのですが、英国に来てから日本よりは身近にあるということなのでしょうか。考えさせる機会が何度かあり、英国のおかげで視野が広くなったといえるのか、ありがとう、と感謝しなければならないのかしら.......う~ん。 さて、麻薬の悪影響を最小にとどめるのにどういった対策が必要でしょうか? 英国でも日本でも、そして米国でも、その他多くの国では厳しく麻薬の売買、所有について取り締まっております。 それでも、麻薬の犯罪は後を絶たない。この警察と麻薬犯罪者とのいたちごっこはそうそう簡単に勝負がつくものではないことは皆さんも想像がつくことでしょう。 警察は取締りをより強化しようとしますが、ここで、より強化ということは、更に多くの税金を麻薬取締りのために使い、警察官の大切な時間も麻薬取締りのために費やすということになります。 これに、すごい解決策を提唱した人がいるのでした。 悲しいことに...まぬけなNinjaCatはなんていう名前の教授だったか、さっぱり覚えていないのですが(カタカナのひとつも覚えていないのでインターネットで調べることもできません...やれやれ)、確かアメリカの経済学者が、「そうか、そういうんだったら、それでは麻薬を合法にすればいい」と。 麻薬を合法にするということは、麻薬の取引、管理が全て国がコントロールできるようになるということです。何しろ、合法であるわけですから、密輸業者、密売者もいなくなり、また、ほしい人は堂々と正式に買うことができる。すると、売り上げから何から政府が税務署を通して、監視できるわけですし、しかも、麻薬の売り上げから税金というボーナスも入る。しかも、合法ですからいままで、警察の麻薬取締りにかかる税金投入が大幅に減ることになります。 財政的になんて素晴しいアイディアでしょう! で、浮いた資金をどう使うか。 それを麻薬利用に関する教育に使うというのです。 麻薬を使うということのリスク、常用者になるということの恐ろしさ、それを学校教育、社会教育のなかで教えていくというもの。 ちょっとラディカルな考え方ではありませんか? 実はNinjaCat、そのことを聞いたときに、「ああ、だめだめ、論理ではわかるけど、ちょっと納得しがたい」と思ったものです。 しかし、その経済学者が提唱したからそうしたのかは私は知らないのですが、それを実践しているオランダという国をみて、う~ん、もしかしたら、これは実は非常に現実的なアイディアかもしれないと思うようになったのでした。 オランダに行って、いわゆるジャンキーで「おいおい、危ないよ、このおっさん、おねえさん」というタイプの人を見たことが、(いまのところ)ありません。街も妖しくて危険があちこちというような雰囲気はありません。深夜でも、そうそう危ないという感じではないのです。あまりにあけっぴろげで。(もちろん、まったくないということはないのですから、注意は必要ですよ) オランダは売春も合法化しております。売春組織もいつも犯罪組織の巣窟ではありませんか?さらに、カジノも合法です。 こうしたことを合法化し、政府が、その売り上げに税金をかけると同時に、自分の国で売春や麻薬取引などがどう行われているか把握する、クリアにする。そこで何かの対策が必要だったら手を打つ。影でこそこそやられると、いたちごっごに終止符が打てません。 しかも、非合法にしているがために、麻薬や売春の価格が特別な値段で、跳ね上がっているわけです。よって、麻薬、および売春組織のふところが豊かになり、彼らが更に膨張する。 もし、合法になればこういう職業は価格破壊(ははは、この世界にもあるのか、笑)に直面することになりますから、彼らの資金源は大幅に減る。つまり、犯罪組織の撲滅に役立つということになります。(他のビジネスに移行していくかもしれませんが) 日本で麻薬の合法化なんてなったとき、まず反対する団体は暴力団等、麻薬取引で暗躍している団体でしょう。 なんか、妙な話だけど.... そして、禁止されているからそれをやってみたいんだ、禁止されていることをやってみるのがかっこいい、という、単なる好奇心から始める人(特に若者)もいなくなるかもしれませんね。 が。 但し、個人的にはですよ、NinjaCatの個人的な意見としては、この理論を使わなくてもいい国があるような気がするのですよ。 たとえば、日本のように、「禁止」と法律で決まったら、「それは非合法なので、やってはいけないのですね、はいわかりました」と素直に従う国民性の国では、別に公に合法にしなくても...........と、思ったものの。 そう素直でもないか、今日この頃の日本人って? (日本人ほど、法律やルールに従順な国民っていないと思うんだ。いい意味でもあるし、悪い意味でもあるんだけど、どう思う?) 今日の日記、良かったと思ったらクリックしてね 他のBlogにいってみても面白いよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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