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テーマ:海外生活(7775)
カテゴリ:極道★英国らいふ
なんと、今日は20度以上もある英国としては珍しい春日和。 と、いうか、このような日を英国では「夏」というかもしれない。 そんな暖かい日だったためか、英国にもピラニアが発生したようだ。 と、いうのは....... 午後、スポーツジムに行ってきた。 あらすずさん(私のブログ上のスイミングコーチである)のアドバイスも効いて、今日は50分もノンストップで調子よく泳いでしまった。 なぜか、全然、息が切れない。 「やばいよ、やばいよ、これじゃ全然運動になってない!」なんて、水中で焦りながら、時計をみると、もう既に50分経過。 このままでは1時間でも2時間でも泳いだままになりそう。 それもまずい。切りがないではないか。 というわけで、仕方なく50分で水から上がる。 そして、サウナにいって2度ほど出たり入ったりした後、 気持ちよくクラブを出たわけである。 クラブの階段を下りて....交通手段のマウンテンバイクの駐輪場所に来たらば.... (駐輪場と書きたいところであるが、ロンドンにそういうデカイ駐輪場は駅ぐらいなもので、後は5-6台止められるところになっている) 違う! アッパレじゃないんだって! 自転車の後輪が....ない。 盗まれてしまったのである。 前輪と一緒に駐輪バーに鍵でくくりつけておけばよかった... でも。 自転車の構造が分かってない私は、後輪を盗むのがそんなに簡単なことだと想像しなかったことと、他の自転車を見回すと、ここはいつも、前輪か後輪、片一方だけを駐車バーにくくってあり、それで問題なさそうだったのでそうしていたのだ。 ううう。 自己責任の事故ともいえよう。 泣く泣くクラブのレセプションに行って、「自転車の後輪、盗まれてしまったんですけど、電話お借りしてもいいですか」と、電話を借りた。 レセプションの人はすぐさま、マネージャーに連絡をとったのか、マネージャーが別室からやってきて、「ひどいわね、全く! 大丈夫なの? 家に帰れるの?」と心配してくれた。 警察に電話してくれると親切にいってくれたが、それは保険のためだけのことであり、購入して既に2年は経ち、既に保証期間も切れていたので、警察には連絡しなかった。 NinjaCat夫に電話して、迎えに来てもらった。 後輪なしじゃ、帰れないよ。 現実的には帰れるんだけど、精神的に、もう帰れない。 こんなのズルズル引きずって帰るんじゃ、それこそ「後輪盗まれた馬鹿モノ」じゃないか、恥ずかしいでござる.... ← 日本人だねえ、いつまでたっても。 彼が向かえに来てくれて、現場にも行った。 すぐそばのレストランの鉢植えの作業をしていた作業員にも聞いてみたが、特に有用な情報はなし。 と。 そのレストランの上に、セキュリティ・カメラがあるではないか。 カメラの向きは...駐輪場所に、かなり近い。 現在、ロンドンにはこういうカメラが街のそして公共乗り物の中でも、あちこちにあって、犯罪予防(といっても、殺人、傷害だが...)に大変役立っている。 セキュリティマネジャーに連絡をして、彼の連絡を待つこととなった。 私としては、例え、捕まえることができなくても、どんな風袋のヤツがヤッたのか知りたい。 頼む、写っていてくれ! 数日前に、その駐輪場所に止めたときに、子供をつれたお父さんに注意されていたのだ。 「ここは注意した方がいいよ。俺の自転車、盗まれちゃったんだ。今持っているこれは3台目のボロさ。特に君のはいい自転車だから気をつけて」と。 でも、今日、その例の忠告してくれたお父さんの自転車と同じものが隣にあって、「むむっ」と思う。 いいだしっぺが泥棒というではないか。 (そんな言葉あったかにゃ?) ごめんよ、お父さん。疑って。 ここピラニアの生息する英国に住んでいると、つい考えすぎになってしまう。 泥棒はプロだから、その泥棒なりを楽しむのである。 だから、ひっそりと盗んでいったりはしない。 「君の自転車、いつかやらせていただくぜっ」と警告した上で犯行に及ぶのだ.... 「警告してあげたのに、愚かものめ」と、満足感を噛み締めて.... (それ、映画の見すぎだだよ....) 実は、このお父さんの言葉にビビって、その後盗まれそうなアクセサリー(ライトなど)を全部取り外し、そして、それからはいつもサドル(座る椅子の部分)までその都度外して、クラブに持って行くことまでしていたのに。 後輪か。 そんなに取り外しが簡単だったとは知らなかった... しかし、英国に来てからというもの、結構いろいろ盗まれたなあ。 そりゃ、日本にいても、盗難がないわけではない。 でも。 でもですよ。こっちはその頻度が違う。 ホントにちょっとした隙にやられてしまう。 英国なんて、マシな方ですよって国もあると思う。 しかしねえ、英国に住んでいるとピラニアがいる川の中に住んでいるような気がする....って正直な気分。 「盗めるものがあったら、なんでも盗みます」 私たちには思いつきそうもないものまで、チャンスがあれば盗んでいくから。 もしかしたら、自分では盗まれたと気がついてないものまで、盗まれているかも。 この前は車のワイパーでしょ。 車のTAXディスクでしょ。(税金を払ったと証明するステッカー。こりゃ、確かにお金になるが) 捨てようと思ってテラスにおいてあった、ソファの骨組みでしょ。 最近、障害者の車に貼るステッカーも盗まれるそうだ。 (なぜなら、障害者が乗る車は、街の中、駐車代を払わなくてもよいため) よく、頭が廻るなあと関心。 なんでも、欲しがるんだよね。 なんでも、盗んでいくんだよね。 それも、ちょっとした隙に。 ということは、誰かがいつも、他人のものを盗める状態かどうかということをチェックしているということじゃないですか。 24時間始終、人のものを盗もうと見ている、考えているわけですよ。 そうでもないと、こんなもん? というものまで、こんなちょっとした隙に? 盗んでいかないって。 人の目もあるわけです。 例えば、今回の場所だって、人通りがないわけじゃない。 必ず人がいるところ。 しかも、小奇麗でちょっとポッシュなところなんである。 わたしゃ、クビをかしげちゃいます。 人目があるところで、自転車の後輪もって歩いていくって、どういうこっちゃ。 そんなわけで、極道★英国の盗人をピラニア盗人と呼ばせていただきたいと思います。 骨まで根こそぎ、こんなもの金になるのかってものまでやられますから。 それとも、わたしが単にアマちゃんなんでしょうか。 整骨医のトレーシーに愚痴ったところ、 「そこらへんのガキ(言葉わるいけど...)がやったのよ。この国の子供はしょうもないからね」と慰め?てくれた。 う~ん。確かに総じて子供達の質はかなり悪い。 子供達だとしたら、もっと違う遊びがあるんじゃ... 違う、子供達だとしたら、この国の子供達は「物質的」なんだよね。 モノを得ることで満足する。 だから、モノを盗むという大人のやるようなことをやる。 英国が豊かになってきたという証拠か.... それとも、今だ貧しい証拠か.... でも、この「人のモノを盗む」メンタリティだけは、ついていけそうもありません。 イスラム教では、「盗人」はかなり重い罰を受けるそうです。こうやってモノを盗むと断手だとか。 それ、いいアイディアだと思います。 手がなければ盗みませんから。 それに、モノを盗む人は、大抵いつも同じ人、というか、いつも「盗むという心構え」がないと盗みません。 その手を絶とうという国の気迫がないと、こういう小犯罪ってなくならないだろうなあ。 とにかく、いつでも、盗って、得することを考えていると思われる。 このエネルギーを他のことに使ってほしい。 こういうの、なんていうのだろう、想像知的財産とでも呼ぼうか。 こういうことを考えている間に生み出すことができる国の利益があるわけで。 こういう犯罪を考える暇に、正当なビジネスアイディアが思いついていたかも、と考えたら、英国GNPのなかの損失も実は大きいのだろうなあ。 今晩は非常にいらだっている私でございました。 英国は、お肌に悪いわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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