ロンドン　ドックランズ・ストーリーズ~Stories of London Docklands

Belgium is a country invented by the British to annoy the French.
Charles de Gaulle


「ベルギーは、フランス人をいじめるために、英国人が作った国だ」


これは、冗談ですね？
歴史的根拠があるのでしょうか？

そこんとこ、ご存知の方いらっしゃいますか？
一応、簡単に調べてみたんだけれど、英国人がベルギー独立のために
深く介在している様子は見えませんが。

ド・ゴールが、英国人をいじめるために言った、
そんなジョークのような気が致します。


ベルギーは、小さな国ではありますが、奥深い国でもあります。
食文化もお隣フランスに譲らないほど豊かだし、
一番おいしいフレンチはベルギーにあるといって憚らないし、

ビールだって、たくさん種類があるし、
チョコレートもそうだし、

私の好きなムール貝や、
ワッフルや。

ブラッセルなんかは、フランスに近い雰囲気がするな、
と思うと、
アントワープやゲントなど、フランダース地方なんかは、
ちょっとカタイ感じがして、オランダに来た様な雰囲気がする。

面白いところであります。



さて、先日スーツケースを押入れからゴソゴソと取り出しました。
皆様、覚えていらっしゃいますでしょうか？


去年の夏のバーゲンで買ったもので、大型のスーツケース。
去年の年末、日本に帰ろうとして、
スーツケースに荷物を詰めて、
さて、鍵をかけようとすると....

かからない。

セットができない。

説明書を読んで最初からセットしようとしても
掛からない。

で、泣く泣く、詰めたものを他のケースに詰め替え、
荷物もかなりボリュームダウンせざるを得なくなった私。




今、ゴーカート男はまたアムステルダムに行ってしまいましたが、
先日リスボンから帰ってきたときに、

このスーツケースの鍵をセットしてもらおうと
押入れに眠っていた新しいスーツケースを出したのです。


私は、メカに強くないので、
もしかしたら、私のやり方がまずかったのかもしれない。
スーツケースの鍵ってメカといえないだろ？


彼が鍵をセットできなかったら、
製造元に相談しようと思っていました。


面倒くさそうな顔をするゴーカート男、

「ああ、これね。これはこうやって.....

　あれ？　掛からない、おかしいな......」


と、一人、鍵とタックルし始めました。

しばらくして、ようやく....


カチッ！！


「掛かったのね？」と私が狂喜して、

「ありがとう！！　よかった...」と近くに寄ると...



ゴーカート男：「セットした番号忘れた.....」



私：「..............」
　



まずいじゃん、まずいじゃん！！

セットした番号を忘れたってことじゃ、
あまりにマヌケで、オトボケで、
修理にも交換にも出せないじゃん！



鍵は3桁なので、
えっとえっと、何通りをこれから試さないといけないの？


淑女の私は彼を責めるわけでもなく、
パニックになるわけでもなく、


「たらっーー」と、
ただ静かにその場に放心状態でいたのですが、


「しょーがねえな」


とゴーカート男は、ひとこと言うと、

ドライバーをどこかから取り出して、
ゴソゴソし出しました。


すると、ものの数分もしないうちに。


パカッ！！


と、鍵のバックルがスーツケースから外れたのです。
傷付けるわけでもなく、キレイにパカッと。

それで、外れた鍵を手に、3桁の鍵のセットを
ひとつひとつ、外していったわけです。


それで、また、パコッと鍵のバックルを
スーツケースにはめました。



「.............」←　わたし




これさ。
あのさ。

ヒジョーにマズイんじゃないの？


こうやってスーツケースのバックルがですよ、
パコっとはずれちゃうようじゃ、

何事もなかったかのように、


鍵がはずれちゃうようじゃ...

マズイんじゃないの？


だって。

鍵の意味ないじゃん！！


そんな風にはずれちゃうんじゃ、
3桁だろうか100桁だろうが、
鍵の意味はないだろっーーーーー！！



ゴーカート男。

「あのさ。鍵が機能するとでも思ってたわけ？　ケツが甘いな」

とせせら笑う。


「でも、このスーツケース、鍵自体壊れてるから文句いわないとな」


って。


ドライバーでパコって開いてしまうのだったら、
鍵を直しても意味ないだろう....


世の中の真実って、
いつもこういうものだ。


ちなみに。

このスーツケースは、サムソナイトだ。

100年前のものではなくて、
1年前の新しいモデルだ。



もし、私とＮｉｎｊａ君が食べるものに困るようになってきたら、
ゴーカート男を空港のチェックイン荷物職員として
送りたいと思う。


通りで、ヒースローでも、
荷物の中身の盗難が多いはずだよ....



　
もうひとつの衝撃の事実にショックを受けた私だ。
ウブであった.....


皆様の1票がランキングをあげてくれる。
何ももらえないけど、励みになります。
ワン・クリックして応援してくださったら嬉しい....　→