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テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:アイラブ★映画&読書
以前、いくつかの本を乱読していると書いた。
一日のなかで、違う本を何冊もで部分的に少しずつ読む。 今、一番確実に、一章一章、読み進んでいるのが 散歩のとき何か食べたくなって 改版 夜、ニーノ君をお風呂に入れたあと寝かせる時間。 愛しいけれど、子供との時間が終わり、 自分の時間が始まろうとするとき。 疲れてはいるけれど、 ホッとできる一瞬。 ニーノ君がすっかり寝るまで横にいるのだが、 そのときに1章を読む。 毎日 これを読み進めるのが楽しみで もっと先に読み進みたい反面、 一日一章で止めておくか、と我慢している。 さて、 これは作家、劇作家である池波正太郎の食のエッセイなのだけれど、 「どこの何がウマイ」といった、単なるグルメ案内ではなくて、 「どこの何がその時代、こんな風に楽しむのがおいしかった」 「今でも、その店にいけば、その懐かしい思い出を取り戻せる」 そんな、「食」を通して「時代」や「思い出」を楽しむ、 とても味わい深い一章一章なのだ。 外国に住んでいる今の私からすると、 大好きな日本、日本の味、 だけど、私が知らない時代の日本の味、 父や母が青春をおくった頃かもしれない、 そんな昔の流行りの味... 彼らにとっての、懐かしい日本の味。 もしかしたら、 その店が今でもあって、 そこにいけば、 昔の日本の流行りの味を味わうことができるかも.... そんな風に、 今の日本を思うと同時に、 その日本の過去を想像をしてみるのが、 たまらなく楽しい本なのであります。 大好きな彼(ハイ、つまり恋人という意味なんですが)の 自分の知らない過去を知って、 今の彼への理解を深めてみる.. みたいな。 今、味わったら、決して驚くほど おいしいものじゃないかもしれないけど、 いや、きっと、今味わっても きっと、特別な味がするんだろうなって 期待してしまう自分がいます。 いつか、ゆっくり日本に滞在することがあったら それぞれ寄ってみたいな、 そういうことをここ英国で夢見て、 毎日、一章一章読んでいる今日この頃です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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