大阪・フェルメール展 見てきました その2 ♪
にほんブログ村 ポチッと応援 yorosiku! ネ (*^.^*) 17世紀オランダ黄金時代を代表する画家、フェルメール(1632-75)。 ミステリアスな緊張感をたたえた静謐な空間、光の粒子までもを捉えた独特な質感を特徴とし、 「光の魔術師」と称されることもあります。寡作でも知られ、現存する作品はわずか35点 (研究者によって見解が異なる)とされ、希少性も人気の一つです。<HPより>ヨハネス・フェルメール ≪マルタとマリアの家のキリスト≫ヨハネス・フェルメール ≪マルタとマリアの家のキリスト≫ 1654-1655年頃 油彩・カンヴァス 158.5×141.5 スコットランド・ナショナル・ギャラリー National Galleries of Scotland, Edinburgh. Presented by the sons of W A Coats in memory of their father 1927 現存するフェルメール作品の中で、最も大きく、最初期作のひとつ。 画中ではキリストが、家事を心配するマルタをよそに、座ってキリスト の教えを聞こうとす るマリアを讃えている。光と影の戯れ、人物の特徴づけ、幅広で厚く絵の具をのせた筆さば きは、カラヴァッジオの影響下にあったユトレヒト派の画家からインスピレーションを受け たと考えられる。フェルメールにはめずらしい大きなサイズや主題から、特別な依頼を受け て制作されたものと推測される。<HPより> 感想~フェルメールコーナーの一番最初に展示されていました。 22歳頃の作品。初期は宗教画を中心に 大画面で描いていたそうです。 衣服の衣のヒダなどは 後の作品に較べると おおざっぱな感じかします。ヨハネス・フェルメール ≪取り持ち女≫ ヨハネス・フェルメール ≪取り持ち女≫ 1656年 油彩・カンヴァス 143×130 ドレスデン国立古典絵画館 bpk / Staatliche Kunstsammlungen Dresden / Herbert Boswank / distributed by AMF 初期作の1つである本作は、それまで宗教画、物語画に取り組んでいたフェルメールが はじめて描いた風俗画である。 当時、キリストが説いた譬え話「放蕩息子」を発端に、娼家を舞台にした絵が数多く制作 され、フェルメールもそうした時流の中でこの絵を描いた。 女性は今まさにお客から金貨を受け取るところである。彼女を明るく照らす光、表情や手 の動きなど、後にフェルメールが確立する表現の萌芽がすでに散見される。 現存作品の3点にのみに年記が残るが、本作の右下には画家のサインと共に制作年も記さ れている。日本初公開。<HPより> 感想~24歳頃の作品。 コチラも比較的大きな作品。 後ろの男性の赤い服と手前の若い女性の黄色い服が チューリップが並んでいるようにも見えます。 近くに寄って手前の白に藍色の容器を子細に見ると、とてもハッキリと丁寧に 描かれていました。写真に例えると、ピントはこの容器に当たっています。 人物や服は それに較べて少しぼやけた感じがしました。遠近感を出すためで しょうか。 一番左端の白襟の男性は 画家自身らしいです。 隣の黒頭巾の老女が「取り持ち女」。 ある解説に依れば、始め赤い服の男が握っているコインは 若い女の手の上に描かれていたそうですが、描き直して、 絵に動きと緊張感が出たそうです。 ヨハネス・フェルメール ≪恋文≫【大阪展のみ】ヨハネス・フェルメール ≪恋文≫ 1669-1670年頃 油彩・カンヴァス 44×38.5 アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1893 後期作のひとつである本作は、部屋の手前からまるで中を覗き込むように描かれている。 明るい室内でシターンを膝に乗せ、手紙を受け取る女主人。 絵の中には、彼女が「恋」にうつつを抜かしていることを暗示する楽器や放り出されたス リッパ、箒など、寓意的なモチーフがちりばめられている。 訳ありげな表情を浮かべる女主人に、お手伝いの女性はいたずらっぽく微笑み、 どこか親しげな雰囲気がただよう。 練り込まれた構図と物語性の高さが際立つ本作は、 1971年、盗難の憂き目に遭うが13日後に発見され美術館に戻された。<HPより> 感想~何かドラマの一場面を想像させます。 手前のドア、右の棚、垂れたカーテン布、脱ぎっぱなしのサボ、 立てかけられたモップ。 使用人と女主人と思われる二人の女性、どんな会話を交わしているのでしょ う・・・。ヨハネス・フェルメール ≪手紙を書く婦人と召使い≫ヨハネス・フェルメール ≪手紙を書く婦人と召使い≫ 1670-1671年頃 油彩・カンヴァス 71.1×60.5 アイルランド・ナショナル・ギャラリー Presented, Sir Alfred and Lady Beit, 1987 (Beit Collection) Photo © National Gallery of Ireland, Dublin NGI.4535 幻想のような現実を描き出すことにおいて、フェルメール作品は、他に類を見ない芸術的な レベルに到達した。 描かれる人物はしばしば寡黙で動きが少なく、絵画に厳粛でミステリアスな雰囲気をもたら している。この絵画はフェルメール後期の最も独創的な作品のひとつ。召使いの女性が窓の 外を眺めている間に女主人が手紙を書いている。床には、この時代のやりとりで使われたで あろう赤い封印、スティック状のシーリングワックス(封蝋)などが落ちている。 <HPより> 感想~コチラも女性が二人。壁に掛けられた額絵が 何かのヒントになっているので しょうか。 この絵も、床に書き散らしたような手紙が、描かれています。 構図的には立っている召使いと、手紙を書く婦人の腕が 対になっています。 手前の斜め向きになった木製の椅子と、床の手紙の位置も計算されていますね。ヨハネス・フェルメール ≪手紙を書く女≫ヨハネス・フェルメール ≪手紙を書く女≫ 1665年頃 油彩・カンヴァス 45×39.9 ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Gift of Harry Waldron Havemeyer and Horace Havemeyer, Jr., in memory of their father, Horace Havemeyer, 1962.10.1 17世紀のオランダでは郵便制度の発達に伴い手紙でのやり取りが盛んに行われた。 フェルメールも手紙をテーマに6点の作品を描いている。毛皮付きの黄色い上着姿の女性 は、机に向かい羽ペンを走らせている真っ最中である。 ふと筆を休めた彼女は、絵の前に立つ我々を見つめるかのようにこちらに顔を向ける。 穏やかな光の中で優しく微笑む女性。耳元の真珠のイヤリングに光の粒が輝く。 当時、人々が憧れ、親しんだ手紙をめぐる情景を、 フェルメールは美しい女性像を通じて描き出している。 <HPより>ヨハネス・フェルメール ≪リュートを調弦する女≫ヨハネス・フェルメール ≪リュートを調弦する女≫1662 - 1663年頃 油彩・カンヴァス | 51.4×45.7cm | メトロポリタン美術館Lent by the Metropolitan Museum of Art, Bequest of Collis P. Huntington, 1900(25.110.24). Image copyright © The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY 薄暗い室内に一人腰掛ける女性はリュートを抱え、弦をかき鳴らす。 左手でペグをつまみ、音階を整えている。遠く窓の方に視線を向ける様子は見る者の想像力 をかき立てる。窓越しに何かを見つめているのか、それとも耳を澄まし、音を追うことに注 力しているのか。机の上には楽譜らしきものが重なるように置かれ、壁には、ときに絵の中 で 愛する人が遠い彼方にいることを示唆する地図が描き込まれている。 <HPより> にほんブログ村 ポチッと応援 yorosiku! ネ (*^.^*)