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2024.03.01
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実にいいものを見せて頂きました! 

ラジアントホール大会に続いて、最若手の大和田がメインで会場全体を「感動」に包み込んでくれたのです。私は今回もライブ配信視聴でしたが、時間切れ引き分けのゴングと同時に画面の前で両手を突き上げていました。最近は会場でもこんなことはしなくなっていたのですが、心が躍るというのはこういうことなのでしょう。

「清宮&大岩vs拳王&大和田」のVCタッグリーグ公式戦は、バランスの取れた清宮チームが有利なのは火を見るよりも明らかでした。でも、会場の声援は大和田に集まります。『LINIT BREAK』での石川戦から一気に火が付いた大和田への期待感が半端じゃないのです。それに応えるかのように大和田が全身全霊でぶつかっていきます。大和田が押されてくると拳王がアシストに入り、清宮との“スウィングするプロレス”を展開して、試合を五分に戻せるのも魅力です。

終盤は大和田がつかまって、大岩のパワフルな逆エビ地獄に苦しみます。でも、拳王はカットに入りません。大和田は自力でロープエスケープを繰り返します。プロレスではよく見られる光景ですが、デビュー7カ月の大和田だからこそ、それが「見せ場」になるのです。

似たようなシチュエーションは近藤に「ギブアップ禁止」を申し渡された宮脇も実践していましたが、宮脇はすでにキャリア7年。なのに、大和田と同じような「若手ムーブ」をやっている状況でいいのかどうか…ということは肝に銘じる必要がありそうです。

今の大和田にとっては耐え抜くことが「闘い」であり、それが「ドラマ」になるのです。清宮のチキンウイングフェースロックが決まった時には、万事休すかと思われましたが、それでも大和田は耐え続けます。何度もタップしかけた彼の右手が「ドラマ」そのものになるのです。会場では客席の位置によって見え方が変わりますが、配信で見ていた人は間違いなくラスト2分間、大和田の右手に集中していたに違いないのです。

時間切れギリギリで無念のタップもあり得ました。しかし、大和田は耐え抜いたのです。もちろん、20分の制限時間に救われた部分はあります。でも、今の大和田が清宮の必殺技に耐え抜いたことはひとつの「勝利」に見えるのです。

私はシルベスター・スタローンの『ロッキー』第一作を思い出していました。無名のボクサーが世界戦を戦い、15ラウンドを戦い抜くことが「勝利」になる感動のラストシーン。結果的には判定負けでも、誰もが「勝利」を感じたあの映画の感動が、今の時代にプロレスの試合で甦るなんて思ってもいませんでした。

「勝てませんでした。でも、負けませんでした!」

大和田がマイクで叫びます。その瞬間、会場全体を「カタルシス」という名の一体感が包み込んだのではないでしょうか。

ただし、「引き分け(=負けない)」が「勝利」として迎え入れられるのは「今の大和田」だからです。キャリアを重ねていくにつれて、「負けない」は「勝てない」の印象を強めて行きます。NOAHに来てからの征矢がそうでした。でも、去年からは「勝てない」印象が一気に薄れているのです。「負けない」を重ねることでレスラーは成長して行けます。でも、そこが長引くと「勝てない」が印象付けられてしまいます。だから、今の大和田が「勝てない」けど「負けなかった」によって「勝利」のイメージを印象付けられる時期にいて、それを観客が一緒に共有できるのはとても貴重な「時間」なのかもしれません。だからこそ、ドラマティックなカタルシスも味わえるのでしょう。

拳王は清宮に向って「大和田がNOAHの未来だ」と叫びました。それはつまり、今まで「NOAHの未来」と言われてきた清宮が、すでに「NOAHの現在」になっているということです。拳王は大和田を「未来」と呼ぶことで、清宮を「現在のNOAHそのもの」だということを改めて突きつけたのでしょう。

そのことは、前述した宮脇にとっても「刺激」にならなくてはいけないのです。デビュー7ヶ月の大和田がギブアップしないことで勝利を感じさせてしまった以上、キャリア7年の宮脇はもっともっと高い位置で「勝つ試合」を続けなくてはならないという事です。

今日の大和田の引き分けは、先輩レスラーたちに「現在の立ち位置」を突きつけたとも言えるのではないでしょうか。拳王も大和田とのタッグによって、今までとは違う視点を持ったり、新しい戦い方を味わっているに違いないのです。

そして、拳王が繰り返している「絶景」のひとつを早くも見せてもらった気分なのです。

大和田自身にとって重要なのはこからです。「勝てなかったけど負けなかった」が受け入れられるのはそれほど長く無いということが意識できるかどうかです。今はまだ「負けない」を重ねることで自信をつけてゆける時期です。でも、多くの先輩レスラーたちが「勝つ」という成功体験を満足に味わえないまま「勝てない(=負け癖)」を身に着けてしまったのも事実なので、「負けない(=勝てない)」を「勝つ」へと変換してくれるかどうかを楽しみにしたいと思います。

デビュー7カ月の新人レスラーの試合にこんなに文章量を費やせるなんて思ってもいませんでした。今年のプロレス大賞新人賞も見えて来たのではないでしょうか?

横浜ラジアントホールから新宿FACEへと、首都圏興行におけるVCタッグリーグは理想的なスタートを切りました。この熱気が地方大会にまで飛び火するのを切に願っております。


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最終更新日  2024.03.01 10:34:08
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