鎌
かつては雑草を刈り、収穫するのに使われた「鎌」ですが、時は過ぎ使われなくなってしまいました。 今月のBE-PALで最終回を迎える「フィールドナイフ列伝」。 毎回楽しみに読んでいた連載でしたが、今回の「種採り農家の鎌」で終ってしまいました。 現在、農家の老人に話を聞くと、「最近の若い人は鎌も鍬も使わなくなってしまいました。特に鎌での草刈は草刈機に変わってしまい、このままでは昔からの道具・鎌が無くなってしまうのではないか、と心配です。」 そう言えば、私も草刈は草刈機でするので、鎌を手にする事は殆どありませんが、工房には昭和の始め頃に使われていた鎌があり、今でもそれを研いで使っています。 それはかなり使い込まれた鎌ですが切れ味は抜群、鎌というのは本当に素朴な道具だけに、品質の良し悪しは使ってみると一目瞭然です。 石器時代から使われていたという「鎌」ですが、現在では「草刈鎌」「柴刈鎌」「木刈鎌」の三種類に分類されているようです。 BE-PALの記事最後に「鎌」の写真が大きく載っていて、そこには次のような言葉が書かれていました。 「鎌はね、このままだと消えかねません。これだけ使う者がおらんとね。」