カテゴリ:本の感想(な行の作家)
西尾維新『零崎軋識の人間ノック』 ~講談社ノベルス、2006年~ 人識さんが中学三年生です。若い! 前作『零崎双識の人間試験』よりも五年ほど前の設定だそうです。簡単に、それぞれのお話の紹介を。 「零崎軋識の人間ノック1 狙撃手襲来」 双識さんのかたきをうつために、あるマンションの住民を皆殺ししにやってきた人識と軋識。二人が乗り込むことは何者かに悟られていたようだが、案の定、第三者から襲撃されることになる。 「零崎軋識の人間ノック2 竹取山決戦」 赤神家の令嬢が、零埼になるかもしれない―。罠だと思いながらも、竹取山に乗り込んだ双識、軋識、人識の三人。竹取山の頂上に、その令嬢がいるというのだった。 三人は別行動で頂上を目指すが、軋識は仮面メイドと、双識は闇口と、人識は前回の狙撃手の事件の際に戦った少女と戦うことになる。…が、そこに思いがけない人物が登場する。 「零崎軋識の人間ノック3 請負人伝説」 零崎としてではなく、もう一つの名前の人間として、軋識は、恋する14歳の少女『暴君』のために、あるハードディスクの入手を目指すことになる。セキュリティの高いビルに乗り込むのを下見の翌日にしようと考えていたとき、赤い請負人が現れた。 なんというか、ストーリーの紹介にあまり意味がないタイプの作品だと思います。戦いがメインですしね。いわゆる戯言シリーズに登場した人々がたくさん出てくるので、面白いのですが。 冒頭で、本作の設定はずいぶん前のことだということにふれましたが、第二話との関連でいえば、赤神イリアさんが『クビキリサイクル』の島に住むようになる前の頃ですね(なお、第二話は前編、後編に別れています)。 …それにしても、こんなにとんでもない人たちと普通にふれあっていた戯言使いのいーちゃんは、やっぱりただ者じゃないと思いました。 (記事は28日に書いています) (追記) 本書購入時の記事にも書きましたが、付録のトレーディングカードが割合かっこよいです。 (追記―訂正とお詫び) 第一話で、双識さんの敵をうつためにマンションに乗り込んだのを、「人識と双識」と書いてしまっていましたが、「人識と軋識」の誤りでした。奈緒子さんからご指摘いただき、ミスに気付きましたので、記事の方は訂正しました。ご指摘ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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