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2007.06.10
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法月綸太郎『法月綸太郎の新冒険』
~講談社ノベルス、1999年~

 6編の短編が収録された短編集です。冒頭の一話はボーナストラックのような作品なので、本格ミステリ作品は5つですね。簡単に内容紹介と感想を。

「イントロダクション」(紹介略)

「背信の交点」法月綸太郎と、図書館司書の沢田穂波が乗っていた「あずさ68号」の中で事件が起こる。男性の乗客が一名、死亡したのだった。法月が見たところ、おそらく毒死であった。一緒に乗っていた被害者の妻は、あの女のしわざだと口にする。

「世界の神秘を解く男」ポルターガイストを起こす少女を取り上げる特番に、法月もオブザーバーとして参加することになった。彼女の部屋で起こる怪現象は、超心理学の権威・丸山教授が、いかさまではないと保証していた。少女が眠り、いよいよポルターガイストが起こるかと思われた頃、別室にいた丸山教授が、落ちてきたシャンデリアの下敷きになって死亡した。

「身投げ女のブルース」葛城警部が、たまたま、女性が身投げしようとしている現場に居合わせた。占い師の事務所につとめているという彼女は、自分が盗聴しているのではないかと疑いをもった占い師を殺してしまったために、自殺しようとしたのだという。ところが、占い師が死亡したのは、彼女が身投げしようとしていた時よりも後のことだった。

「現場から生中継」連続児童殺傷事件の犯人<アラハバキ>がつかまった夜、一つの殺人事件が起こっていた。被害者の女性の恋人が犯人と思われたが、彼は、<アラハバキ>逮捕についての生中継の現場にいたため、テレビにも映っており、確かなアリバイがあった。

「リターン・ザ・ギフト」法月警視が扱うことになった、交換殺人。容疑者の一人が行方をくらましていたが、法月綸太郎が、警視とは異なる角度から事件を読み解いていく。

   *   *   *

 数年ぶりの再読なのですが、見事に全く覚えていませんでした。
 相変わらず法月さんは理屈っぽくてまどろっこしい話し方ですが、感想を書きながら本書の内容を思い出すと、やっぱり面白いミステリだなぁと感じます。けれど、どの話もそれほどインパクトは強くないですね…(だから、数年ぶりとはいえ、全く覚えていなかったのだと思いたいです…)。
 「世界の神秘を解く男」という、作品のタイトルが少し残念ではありました。作中の中で、テレビ局の関係者から法月綸太郎さんがそう言われるのですが、なにもそれをタイトルにしなくても…と思ったのでした。
 特に謎解きの過程が面白いなぁと感じたのは、「現場から生中継」です。終盤でのかけひきも良かったです。
 短編集では、司書の沢田穂波さんも活躍するようになりましたね。法月さんに的確につっこんでいます(笑)





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Last updated  2007.06.10 07:00:38
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