2027388 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

のぽねこミステリ館

のぽねこミステリ館

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

のぽねこ

のぽねこ

Calendar

2018.02.14
XML


筒井康隆『敵』

~新潮文庫、2000年~

 

 筒井康隆さんの長編です。

 

 主人公は、フランス近代演劇史を専門とする元大学教授の渡辺儀助さん。75歳になる彼の日常が丹念に描かれます。その食事、買い物の様子、友人や親族との関係などなど、ひたすらに日常や思い出が語られていきます。

 彼はパソコン通信をしているのですが、タイトルの「敵」は、パソコン通信の参加者のメッセージに登場します。北の方で「敵」が現れ、皆が逃げているというのですね。

 はたしてそれはデマなのか、集団妄想なのか、現実なのか。

 一方、渡辺さんの日常も、そのあたりから奇妙になってきます。夢なのか、幻想なのか、それらが現実を浸食しているのか……。

 とてもゆっくりした流れが、終盤に一気に加速し、結末に向かっていきます。

 正直、「分かった」とは言えない作品ですが、終盤ではぞくぞくきました。

 購入してから、なかなか読めずにいたのですが、今回読めて良かったです。

・た行の作家一覧へ

 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2018.02.14 22:45:27
コメント(0) | コメントを書く
[本の感想(た行の作家)] カテゴリの最新記事


Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

My favorites♪ torezuさん
姫君~家族 初月1467さん
偏った書評ブログ mnmn131313mnmnさん
海砂のつらつら日記 kaisa21さん

Comments

 のぽねこ@ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
 シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
 のぽねこ@ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

© Rakuten Group, Inc.