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2020.08.05
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石黒
耀『震災列島』

~講談社文庫、2010年~

 

 医師で作家の石黒耀さんによる、災害をテーマにした長編第2作目です。

 順番は前後しますが、本ブログでは、第26回メフィスト賞を受賞したデビュー作​『死都日本』​と、第3作目の長編​『富士覚醒』​を紹介したことがあります。

 それでは、簡単に内容紹介と感想を。

 

―――

 名古屋で地質調査会社を営む明石真人が住む町に、暴力団風の会社が設立され、チンピラが町内会の人々を怖がらせ始めた。

 真人の父―善蔵は町内会長をつとめ、町内の信頼も厚かった。善蔵は、過去の経験や人柄から暴力団もおそれず、直接抗議に行く。しばらくチンピラの嫌がらせはやんでいたが、ある日、とつぜん真人たちにふりかかってくる…。

 真人と善蔵は、一味への復讐を決意する。そこで目を付けたのが、起こる予兆があった東海・東南海地震であった。津波を伴う大地震を利用した彼らの計画とは。

―――

 

 過去に読んだ2作同様、本書も面白かったです。

 復讐にいたる経緯の辛さや、復讐が強調される分、少し本書はしんどい部分もありましたが、クライマックスでは一気読みでした。

 いわゆる南海トラフ大地震をテーマにしていますが、大地震、津波、原発問題と、初出の単行本が2004年に刊行された本書に描かれた事象や問題提起は、完全に一致はしませんが、2011年の東日本大震災にも通じる部分があるように思います。

 

 震災を題材にした三作すべてに挑戦できて良かったです。どの作品も面白かったです。

2020.05.03読了)


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Last updated  2020.08.05 22:43:23
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