落とし物?
事情により、4月末から名寄市郊外に住んでいます。数日前からこのあたりでも田植えが始まりました。周りは田んぼと牧草地。風向きによって、牛のにおいが漂ってきます。夕方になると始まるカエルの合唱。そして、日の入り前後、空が虹色に彩られ、西の空に宵の明星が輝く。金星。サナートクマラ。思わず両手を挙げて万歳!晴れた日には、こんな景色を毎日のように堪能できる。有り難さがこみあげてくる。生きていて良かったと思える瞬間。ひそかに「プレシャス・タイム」と呼んで、愉しんでいます。ほんとうは日の出を見たいけれど、それは4時前。ちょっときつい。昨晩は、窓の下で、キツネらしき鳴き声が。自然な環境に近いところで暮らしていることを実感します。いくつかの畝に、それぞれ真ん中に大豆、小豆、白花豆などの種、カボチャの種、そして、それぞれの両端にエゴマ、紅花、大根葉の種のミックスを蒔きました。作業していると、あちらこちらから、ぴーちく、ぱーちく。また人間が土に何かを埋めているぞ。あそこにぱらぱら蒔いている種はおいしそうだなあ。芽が出たら、食べちゃおうね!どうやらウワサの的になっている様子。スズメ、カラス、トンビ、など、鳥たちがかわるがわる作業を見物にやって来ます。稲藁を敷いていると、待ってましたとばかり、近くの畝に降りてきて、藁に僅かに残っていた稲穂をついばみ始めました。このあたりは密度的に人間よりも鳥の方が多いのでしょう。人間を恐れていないというか、のんびりしているというかさて、畝間にはじいておいた石ころを拾っていると、なにやらフニャリと柔らかいものが…ヒナの屍骸でした。どうしてこんなところに?すぐそばに樹木はないから、巣から落ちたとは考えられず…畑の隅っこに埋めました。合掌。-|-昼休みにボーっと外を眺めていたら、トンビとカラスが飛んでいました。トンビを執拗に追い回し、攻撃しているように見えるカラス。トンビは、カラスのヒナを狙っていたのでしょうか?とすると、ヒナの屍骸はトンビの落とし物だったのかもしれません。(てる)