出店の日々の中で
(道の駅にて) 春の美深白樺樹液祭りに始まり、町内の夏祭り、道の駅など たくさん出店の機会を頂いています。 一番初めの出店は、貊塩(天日塩)からでした。 身体に塩を取り入れることの重要性、海からすくいとった自然な ままの姿を紹介させて頂いています。 そして、野菜も育ち、収穫物も陳列出来るようになりました。 また、大根葉のふりかけ、玄米おむすび、美深の薬草を集めた 薬草風呂セット、雑草の中で育つ野菜を写したポストカードなど 回を重ねるごとに、品数も増えています。 与えられた机の上に、いかに、並べるか。 布をかけたり、段差をつけたり、ちょっとのことで、印象がずいぶん 変わります。 (名寄市の祭りでは、農哲学院といただき繕の紹介も) (農哲学院の紹介をする靖也君) 通りすぎる人たちに、どれだけ声をかけてもみんなが、立ち止まって 見てくれるわけではありません。 お盆の間、美深の道の駅で、二日間出店させて頂きました。 ”とにかく人が来るから!” と聞いていたのでたくさん玄米おむすびを作りました。 与えられた机はひとつ。 お塩も紹介したい、農哲学院のことも紹介したい、でも、おむすびも 売って売り上げも上げたい・・・・。 「一体何を、優先にすればいいのか・・・。」 商品の品数が増えたことで、本来の目的を見失って、 「お金を稼ぎたい!」 そんな想いでいっぱいに、なりつつありました。 しかし、なぜ、農作業もせず出店してるのか・・・ 一日目は雨のせいもあってか、思ったより、人も少なく、 ふと、今の自分を見直す、いいきっかけになりました。 大切なのは、農哲学院のことと、お塩の大切さを伝えること。 あくまでも、おむすびは、おまけでむしろなくてもいい。 元はお塩だけを販売してたのに、どんどん欲がでてしまって いた気がします。 二日目は、作るおむすびの数も減らし、自分の負担も減らし、 机の上に並べる在庫も減らしてみました。 そのぶん、重ねた置いていた、農哲学院のパンフレット、農苑の ポストカードを広げて、一枚一枚見れるようにしました。 すると、まるで、カードに移ってる野菜,土地が呼んでくれたかの ように、私達の活動を何人かの方に紹介することができました。 そして、会って5分もしない男性が、「感動した!」と、私達の 活動を支える貊会員になってくださいました。 カードも資料も一つのいのち。 一つ一つのいのちを尊重する大切さ、尊重することで広がる命の 可能性の世界を感じることが出来ました。 時間のない中、話を聞いてくださった皆様、どうもありがとうござい ました。 明子