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2010年10月28日
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カテゴリ:日常
H.Mと話をしていた。
H.M.は版画家の山本容子さんとけっこうながいつきあいとのことで、
このまえ、一緒に銀座で寿司を食べた、というのだったが、
どうもすこし話がくいちがう。
こちとら、山本さんと多少接点があったのは90年代で、
柳瀬尚紀さん訳による
『フィネガンズ・ウェイク』出版記念パーティが最初だったとおもうから、
91年とかだったろう。
山本さんの作品は見掛けるけれど、
本人についてはあまり知らずにいたのだったが、
話のくいちがいは、一緒にいる男性についてで、
『フィネガン』のころの記憶で、
高名な美術批評家と変わらずに暮らしているのだと
おもいこんでいたのだったが、
「もうずいぶんまえのこと」、とH.M.は言うのであった。

   新しい恋を得た喜びもある。
  しかし、何より、わたしが知りたくても知ることができなかったことを
  さっと取り出し、まったく不安なしに、
  どこへでも連れて行ってくれ人と一緒に居られることは、
  それまで生きてきた中で感じたことのない幸福だった。
  美術版『プリティ・ウーマン』のようなものだ。
  中原さんに付いてゆくと、たとえば、目の前に本物のクリストがいたりする。
  京都だけの山本容子から、世界がいっぺんに広がった。
   わたしたちは、本格的に恋に落ちた。
  中原さんは五十二歳、わたしは三十一歳、
  ディエゴ・リベラとフリーダ・カーロと同じ年の差だった。(p.128-129)

気になったので山本さんの『マイ・ストーリー』(新潮文庫)を読む。
なるほど、読んでいると、本文のなかで一緒に暮らしているひとが3人、
2004年に書かれた「ながいながいあとがき」では4人目の方へとうつっている。
わたしが知っていた「時代」は、ずっと、
たしかに「まえのこと」へとずれこんでしまっているのだった。

はて、わたしは、30代になって間もないころ、
中原祐介と山本容子のカップルをみて、どうおもっていたのだったか。
そして、いま、この本を読み、ときのうつりゆきを知ったうえで、
何をおもっているのだろう。





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Last updated  2010年10月31日 14時49分32秒
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