【夕陽と君の背中】六青みつみ
著)六青みつみさん イラスト)山岸ほくとさん夕陽と君の背中【内容情報】(「BOOK」データベースより)心が張り裂けそうなほど、同級生の藍田向陽を想い続けている浅倉勇貴。地味な性格の自分とは違い、向陽の明るい性格に惹かれた勇貴だったが、拒絶されることを恐れ、ひたすら恋心を隠していた。しかし、向陽に彼女ができたかもしれないと知った勇貴は、衝撃を受け焦り始める。日に日に自分だけを見て欲しいと、欲求が募る勇貴は、少しでも可能性があればと、文化祭で女装することを思いつくのだが…。 ■感想■六青さんのお話はファンタジー、時代物、近未来などを読みましたが現代物は初めてかな?高校生の拙い恋愛を、焦れったく感じますがでも、本当に男の子に告白されたらこの位悩むだろうな・・・と、考えると丁寧に書かれているのかも知れません。向陽が最初は凄く驚いて、そして当然どう接したら良いか分からなくなりますよね?(自分だったら、同性に寝てるスキにキスされたの気が付いたら、接し方がぎこちなくなると思うので)なので、会話も出来ないので考えが纏まるのを待ってたのかな?向陽的には。でも、避けられた方はたまったものじゃ有りませんよね・・・。同じクラスで席も近い・・・謝ろうとしても避けられる。胸が痛いと思います。そんな勇貴の心に、優しく先輩が入り込みます。先輩も自分が勇貴の悲しみに付け込んでいるのを、先に言っていますしかなり、精神的にも大人・・・。でも向陽も人に奪われそうになって、初めて気持ちが固まったのかな?悩める若者のお話でしたが、焦れますが思ったより読みやすかったです。