蒼天航路#26(最終話)「心の闇」感想
初戦は顔良を討ち取った曹操の勝利!袁紹の配下、文醜は逃げる曹操を追撃するが!?あらすじは公式からです。************************************何というか・・・『官渡の戦い』途中で終わり!?関羽が悩んで終わりとは驚きでしたー!せめて曹操の気持ちを語って終わりにすべきではないですかねえ!?袁紹は完全に放置プレイで終わってしまいましたー!!!奇獣の面を付けた関羽の働きで、顔良が討ち取られてしまった。動揺する劉備の横で首を抱えて叱咤する張飛、冷静ですね!張遼が掃討戦を仕切る。袁紹の前に進み出た曹操は相変わらず余裕の態度。「この首一つに相変わらずご大層な男だ。」大軍でもって殲滅する、というスタイルはあまり使わない曹操ですからねえ。また戦をお遊びのように扱う悪い癖が出ました。被害者は荀攸。自ら指揮を執る!と言っているので本来なら気楽なはずですが、馬の後ろに乗られたのでは緊張感は極限ですね!敵将は文醜。文醜の軍に入れて欲しいと懇願する劉備に袁紹は関羽を斬れるかと。躊躇する劉備に対し、決意を固めている張飛!従軍を許され、不安が募る劉備。関羽もまた曹操から「劉備を殺せ!」と辛い命令が!人質がいるから戦っている、という関羽に曹操は関羽から侠の枠を外したいという。関羽には為政者の器があると!自覚していない才があると言われ、動揺してしまう関羽ー!!!数では圧倒的に不利な曹操軍。軍を100ずつ2回に分けて文醜の軍を分断する作戦に。張遼、関羽がそれぞれ分かれていく。1000の追ってを差し向ける文醜だが、もう一度軍を割られたら自分達のほうが不利になってしまう!!!300が分離した!曹操一人の首を取れば良い、と決意した文醜は軍を二つに割って追撃!涙を流しながら、単騎で走る曹操に叫ぶ荀攸が面白いです。「曹操、私に何を望む!?」お悩みモードになった関羽は迷いを振り払うように青龍偃月刀で敵をなぎ払っていく。劉備は張飛を戦わせないようにするけれど、劉備の兵法など!と一蹴されてしまったー!(情けなーーーい!)逃げる曹操の策を読みきろうと考える文醜。が、曹操は黄河を背にしたところで錐行の陣。中央突破した文醜は堤防の上に立つ曹操と許チョを発見!!!目の前にやってきた文醜に自分を越える心の闇を持つ者こそ、「オレ以上に心の闇を持ち、オレを惹きつける者だけが、オレの全てを奪うことが出来るのだ。」と言う曹操。構わず突進した文醜!曹操に斬りかかるが首を落とされたーーー!!!許チョが渾身の力で足元の堤防を砕いて河の水が流れ出す。文醜についてきていた兵士たちは激流に飲み込まれていく。剣を収めてそれを見下ろす曹操。(堤防に必死で取りすがっている許チョ!)鬼神のごとく戦っていた関羽の前に張飛が!二人の激突は・・・叫ぶ劉備!そして字幕&ナレでその後の曹操、劉備のことが語られて終わりでした。9月終了のアニメでは「PandoraHearts」が丸投げEDでええっ!?と思ったのですが、まさかその上を行く終わり方をするとは・・・です!しかも原作が完結していて「官渡の戦い」までと分かっているなら構成をもっときっちりやるべきでは?最初から2クールで「官渡」まで、というのも無理、というご意見も拝見しましたが・・・。最終回といっても文醜の奮闘が目立っていたのではなんとも、ですね。総括すると、主人公の曹操の魅力が伝わってこなかった、肝心な事が一番、抜けていて魏視点での三国志を全く楽しめなかった、それがとても残念です。人形劇三国志(原作の立間版三国志演義も)で蜀を、ネタアニメではありましたが「鋼鉄三国志」では呉を、そして「蒼天」で魏を楽しめる!と期待していたんですけども。(肝心な横山三国志が抜けていてすみません!)曹操よりも劉備を中心に据えたほうが描きやすかった、視聴者の共感を得やすかった、などという理由だったら原作未読の私ですが原作の良さ、人気の秘密がどこにあるのか、を全くスタッフが理解していないとしかいいようがありません。先を楽しむなら、原作を、または別の媒体のほうが良いのではと思いました。散々な終わりの感想になってしまいましたが、声優さんにはご苦労様と言ってあげたいです!特に董卓の大塚さん、劉備の関さんが印象に残りました。蒼天航路 第2期(11~18巻セット)