Resurrection

私は一人っ子で、内向的な性格だった。
内向的、外向的性格というのは、最初テレビで知ったような気がする。

「内向的」を広辞苑で調べると
「興味や関心が自分の内面に向かうさま。内気」とある。

自分は、この性格が一人っ子であることから来るものだと、
一時思っていたが、歳を重ねるにつれて、
一人っ子であっても外交的な人がいることも分かった。

自分の性格を打ち破ろうという気持ちはあったが、
なかなか難しいものがあった。

特に人生の伴侶が決まらなくて、
暗い迷路の中をさまよっている感覚になったこともある。
これも自分の性格が内向的で根暗な性格のためなんだろう、と激しく悩んだ。

しかし、普通に結婚して、子供も持ちたいという思いが実って、
30代半ばになって、ようやく結婚相手が見つかった。

普通の結婚ということではあったが、
相手は、ちょっと変わった考え方の持ち主だった。
それを最近になって強く感じるようになった。

結婚して、子どもも2人できた。
それが一番肝腎のことで、相手のちょっと変わった考え方は
どうでもいい、と思うことにする。
馬耳東風！

世の中を見渡せば、結婚しない人が増えて、
生涯独身で過ごす人もたくさんいるとか。

さらに、高齢化が進んで、配偶者に先立たれたりして、
1人暮らしを余儀無くされ、孤立死する高齢者も少なくないと聞く。

あまり明るい話題がないというのが現状のようだ。
私の暗い青春時代が世の中全体に広がったようにも思える。