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カテゴリ:邦画コメディ
ラヂオの時間 スタンダード・エディション(DVD) ◆20%OFF! その後の展開では、ドナルド・マクドナルドが漁に出ていたとき、嵐に巻き込まれて行方不明になってしまうはずでした。 ここでまたアクシデントが。 「パイロットが漁船に乗ってたらおかしいだろ!」 そりゃそーだ。 「じゃ、フライト中に事故にあったことにしよう」 「でもドナルドは生還して、ヒロインと再会しなきゃならないだろ」 「とりあえずは行方不明ってことにしときゃいいじゃないか」 で、メアリー・ジェーンが夫・ハインリッヒに別れ話を切り出していたとき、 「ドナルド・マクドナルド、ハワイ上空にて消息を絶つ」 という電報が届いたところまで、何とかこぎつけました。 ところがその直後、CM中に大問題発生! (さっきから発生しまくりですけど) なんとそのドラマのスポンサーは、航空会社。 カンカンに怒って、抗議の電話をかけてきます。 「どうするんだよ! もう『ハワイ上空にて、消息を絶つ』って言っちゃったじゃないか!」 またさっきと同じようなやり取り。 今度ばかりはもうどうしようもない、もはやこれまで、と思われたそのとき。 「手はある」 という力強い声が。 「パイロットだからと言って、飛行機のパイロットとは限らない。宇宙ロケットのパイロットということにしよう!」 ……。 「そうか、それでいこう!」 「でもさっき、ハワイ上空って……」 「宇宙だって、ハワイ上空だぁ!」 で、今度はロケットに乗って宇宙に飛びたつシーンを追加。 マシンにトラブルが生じ、ドナルドは宇宙空間の闇に消えていくところまでこぎつけました。 しかし。 船や飛行機ならまだしも、宇宙ロケットで行方不明となると、もはやドナルドは生還不能。 ラストのメアリーとの再会シーンが成り立たなくなります。 するとヒロイン役の声優・千本のっこは、こんなことを言い出しました。 「べつにいいんじゃない? 帰ってこなくても。夫も恋人も失った悲劇のヒロインが、悲しみをこらえてたたずんでいるって終わり方でいけば?」 そこでついに、脚本家の主婦・鈴木みやこさんの堪忍袋の尾がブチッ! (つーか、よく今まで我慢してたな) 「駄目です! ラストだけは変更しないでください! 登場人物や舞台はいくら変えられてもいいんです。私が未熟なのが悪いんですから。でもこの物語は、ハッピー・エンドでなくちゃいけないんです! どうかお願いします」 でもその後、ハインリッヒが車でミシガン湖に飛び込んで、自殺しちゃうんですよね。 個人的には、夫を死に追いやっといてハッピー・エンドもないと思うんですけど。 ……ぼくも本出したりしたことがあるから、わかるんですけどね。 自分の生み出した作品は、わが子みたいなものなんですよね。 それを局の都合でここまで台無しにされたんじゃ、怒りを覚えないほうがどうかしてます。 彼女はプロじゃないんですから。 それでも牛島プロデューサーは、彼女の主張を無下に却下。 ついに彼女は、スタジオに立てこもってしまいます。 「ホンの通りにやってください!」 彼女の声が、物悲しさを帯びて響き渡るのでした。 またまたつづく。 次回は、いよいよラストです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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