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皆様 お元気ですか。 今朝は少しひんやりとした朝です。 10月に入ると起床時間のころはまだ、外も夜の帳 (とばり)がおりたままです。 さて、最近は東洋哲学的なことを学ぶ機会も多く いろいろと考えることが多いのですが、 安岡正篤先生の書かれた「論語に学ぶ」を読んで 最近の優しさと強さに対する誤解された風潮について 気付いた点がありましたので書いてみます。 人間につきものの「悪」に対する態度についてです。 人間の世界に「悪」というものが存在することは避けられません。 悪とは何か、善とは何かの判断は大事でそれぞれにその善悪を 自分に都合のいい二元論で考えているうちはその判断も難しいの ですが、その行いは天からみて邪悪なことなのかという視点で 考えると、確かに悪という行為は存在しますね。 そこで、安岡先生は悪に対する態度を5つに分け、その心得を 説いておられます。 第1は「弱肉強食型」 つまり、長いものには巻かれろとして諦めて、泣き寝入り してしまう態度。これはまさに動物の世界そのもので意気地 なしの態度です。 第2は「復讐型」 殴られたら殴り返す。最近流行っている半沢直樹の10倍返しの 世界ですね。野蛮で低級ではあるが、第1の型に較べると元気が ある態度です。 第3は「偽善型」 意気地の無いものが自分を慰めるために負け惜しみをいい キリスト教でいう「汝の右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ」 とばかりに、その本質を理解することなしに偽善的な言い訳 で誤魔化す態度です。子供がいじめにあって本当に苦しんでいる のに喧嘩はいけませんとか、自分にも悪いところがあったのでは という態度は大事なものを見ようとしない偽善です。 第4は「宗教型」 すべてを慈愛の目で視る人間として最も尊い態度ですが、これは 凡人にはできるものではないと仰られています。 確かに、なまじっか仏心で悪に対応するのは相当の修行をつんだ ものにしか取れない態度。インドのガンジーさんなんかもこの 類型でしょうね。 そして第5は「神武型」 人を悪むのではなくその人間の行う悪をにくむ態度。 人間が悪を悔いて改心する時にはすべてを赦すという武士道 の精神で、これを尚武あるいは神武というそうです。 つまり罪を憎んで人を憎まずの態度ですね。 安岡先生はこれらの悪に対する態度、あり方を心得て おくことが大切だと仰られています。 義を見てなさざるは勇無きなり、と常に心がけて いますが、最近のいろいろな事件を聞くたびに考えさせ られることです。 学校や会社でのいじめ事件や尼崎で家族が崩壊させられた事件 などは、家族がもっと勇気を持って挑めば違ったことになった だろうとか、踏切でお爺さんを助けるために亡くなられた女性の 態度は本当に立派だなと思ったり・・ 皆様はどう思いますか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.10.04 07:38:14
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