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日本人と外国人では、さまざまな面で礼儀が違うことは皆さんもよくご存知のことだと思います。
新渡戸稲造の「武士道」の中では、日本人と外国人の「礼儀」の違いについて、次のような例を挙げています。 ・贈り物をするときに日本人は「つまらない物ですが」といいつつ相手に差し上げる。 →アメリカ人「つまらないものを贈るなんて、なんと失礼なんだ!」 →日本人 「あなたほどの方に見合う品はありませんが、どうか受け取ってください」 このような謙虚で誠実な日本人の「礼儀正しさ」が、時に外国人に賞賛されることもあります。 最近では、ヤンキースの松井選手の負傷にあたっての謝罪声明がアメリカのメディアで大きな話題を呼びました。松井らしい誠実さにあふれたコメントでしたが、そのコメントがアメリカのスポーツ関係者をびっくりさせたのです。 その理由は「アイ・フィール・ベリー・ソーリー」と、最上級の謝罪の言葉が使われていたためです。アメリカのスポーツ関係者がこのようなコメントを発表する際、まずこのような“謝罪”を口にすることはないそうです。残念、落胆といった種類の言葉はあっても、誰かに“謝る”ということはありません。 松井選手のコメントが賞賛されたのは、ファンとチームメイトを思う心、戦列を離れてもファンやチームメイトと「ともに泣き、ともに喜ぶ」という気持ちが外国人に通じたからではないでしょうか。「礼」とは他人への思いやりであり、その思いやりのこころが多くのアメリカ人を感動させ、大きな話題となったのです。 このように日本人が礼儀正しいと言われてきたのは、他人を思いやる心がいかに発達していたかを示すものであり、松井選手の例にもあるように、その心は現代にも十分通用するものであるといえるでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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