働きながらの社労士合格体験記(6)「私の過去問演習法」
そして6月に入り、いよいよ社労士試験中心の生活となりました。社労士試験を理由に結婚式の準備に手を抜くようなことはしなかったと思いますが、それが良かったのか、結婚式が終わってからは奥さんは私の勉強について大変理解があり、全面的にサポートしてくれました。 ここまでは講義テープと基本テキストをまわすことで精一杯でした。相変わらず仕事は忙しく、ここで思い切って教材を絞りこむことにしました。答練には一切参加せず、基本テキストと過去問題集と選択式対策としての暗記カードの3つを徹底的につぶすことにしたのです。 問題演習に入るに当たり、1年目の敗因を考えてみました。TACの出している情報誌に「過去問演習だけでは知識に穴ができるので、過去問を解いたら必ずテキストに戻る勉強法が効果的だ」と書いていました。1年目は過去問に注力したのは悪くなかったが、テキストの読み込みが不十分だったので、過去問に出ている知識がストレートに出題されたら解けたが、周辺知識に穴ができていた、そのため、選択式で2点の科目があったり、択一式で基本的な問題を取りこぼしたりしていたと思いました。 そこで、過去問演習のとき、問題のポイントになっていたところ必ずテキストで確認しマーカーし、テキストに書かれていない論点をテキストの余白に書き足していく、という勉強方法を取りました。 この方法は、TAC選任講師 岡根一雄著「社会保険労務士に面白いほど合格する本」(中経出版)にマーカーの色分けの仕方、書き込みの仕方が詳しく書かれています。 これは、非常に時間のかかる方法です。しかし、全科目一回りしたとき、どこの部分が何年に出ていたか、過去問のポイントが一目でわかるテキストが手に入ります。そうすれば、その部分を拾い読みするだけで、過去問で論点になっていたポイントが短時間で押さえられるのです。このマーカーと書き込みのおかげでテキストを直前期に短い時間で数回まわすことができ、大きな武器になりました。特に試験前日、全ての基本テキストを1回通読することができ、「前日に全てのポイントを押さえられた」ことで精神的にも安心できました。 また、過去問題集は2冊用意し、1冊には正解や、問題のポイントとなった部分に下線を引いたり書き足したりして、参考書化して通勤電車の中で答えの書き込まれた過去問題集を読んでいました。過去問演習の際、わからない問題はすぐ答えを見た方が良いと思います。○問では問題のポイントになった部分はどこなのか、×問では、どこをどう訂正すれば○問になるのかを最終的に押さえられればいいわけですから、どんどん答えを見ていきました。 一般常識対策として、TAC専任講師 小磯優子・特別講師 島中豪著「社労士最強の一般常識問題集」を買い、3回まわしました。1年半の受験期間で、TACの講座以外の市販の教材を買ったのはこの1冊だけでした。 模擬試験は2回受験しました。2回目の模擬試験は小さい教室に長机に3人掛けのぎゅう詰めでしかもすぐ外でお祭りをやっていて大きい音がするというすごい環境でしたが、本試験ではどのような会場でも力を発揮して合格しなければならないわけで、練習と思い真剣に問題に取り組みました。(続きは次回)